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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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32/40

第32話:ギルド登録! 嫁たちのランクが計測不能(エラー)で、パパのプライドが粉砕!?

「冒険者ギルド。それは、力こそが正義の場所だ」

そんな使い古されたテンプレを地で行くギルド職員たち。

しかし、現れたのは純白のウェディングドレスを着た5人の美女と、その後ろでブツブツと「俺の時代はこうじゃなかった」と零す黒服の魔王。

レオは、穏便に済ませようと心に誓うが、5つ子たちの「レオへの愛」が測定器を許さなかった!

王都最大の冒険者ギルド「聖剣の翼」支部。

そこには、最新鋭の「魔力測定水晶」が鎮座していた。

受付嬢:『はい、次の方。この水晶に手を置いてください。……あら、新婚旅行中の観光客の方ですか? 冒険者はそんなに甘いものじゃ――』

一華(賢者)が、無表情に水晶へ手を触れる。

一華:『……論理的に考えて、この出力制限リミッターは非効率ね。少し「最適化」してあげるわ』

ピキィィィィィィィン!!

一華が指先から現代数学で最適化した魔力を流し込んだ瞬間、水晶が太陽のような光を放ち、ギルド中の魔導電球が破裂した。

受付嬢:『……え? 測定不能エラー? 数値が……カンストして逆流してます!?』

乃二(聖騎士):『次は私ね。レオ、見てて。私の「守る力」を!』

乃二が触れた瞬間、ギルドに鉄壁の物理結界が展開され、入り口から入ろうとしたガラの悪い冒険者たちがピンボールのように弾き飛ばされた。

忍三(暗殺者):『……私は、パス。……気配を消しすぎて、水晶に認識されないから』

(※実際、忍三が横を通るだけでギルドの防犯システムが全てダウンした)

輪四(格闘家):『よーし、私は力いっぱい殴ればいいんだよね!』

結五(聖女):『輪四、壊してはダメですよぉ……ふふっ、私が「祝福バフ」をかけてあげますねぇ』

結五の強化魔法を受けた輪四のデコピン一発で、ギルドの床に巨大なクレーターが誕生。

職員たちは「災害級の新人だ!」とパニックに陥った。

最後に、パパ(魔王)が満を持して前に出る。

パパ:『フハハハ! 小娘ども、よく見たか! 真の魔力とはこういうものだ! さあ水晶よ、かつての支配者の名(真央 真央)を刻むがいい!!』

パパがドヤ顔で水晶に触れる。

……しかし、水晶は「ピコン」と気の抜けた音を出し、**【ランク:E(一般市民レベル)】**と表示した。

パパ:『……な、なぜだ!? 俺の魔力は戻っているはずだぞ! 田中! 田中ぁぁ!』

田中さん:『……部長(魔王様)。多分、現代日本で「娘への過保護」に魔力を使いすぎて、本質の属性が「心配性の父親」に書き換わっちゃってるんですよ……』

レオ:『……バブ(パパ、ドンマイ。今の世界じゃ、パパの威圧感より一華の計算能力の方が評価高いみたいだぞ)』

ウィンドウが更新される。

[クエスト:ギルド登録、完了]

[結果:嫁5人→SSSランク。レオ→測定拒否(賢者の夫枠)。パパ→荷物持ち候補]

[称号:『五人の女神を連れし迷い人』を獲得]

パパはギルドの隅で「俺の……俺の魔王としての尊厳が、Eランク……」と膝をついて咽び泣き、俺は慌てて修理代パパのへそくりを支払うことになった。

勇者レオ。

異世界に来ても、結局やることは「暴走する家族の尻拭い」だった。

第32話、お読みいただきありがとうございました!

未来の異世界でも、5つ子のスペックは健在。むしろ現代知識を融合させた一華や結五は、前世より凶悪になっています。

一方、パパは属性が「お父さん」になってしまったせいで、魔王としての威厳が全く評価されないという悲劇。

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