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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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第28話:波乱の文化祭! 演劇『白雪姫』の王子様争奪戦

「文化祭の演劇で、レオくんとキスシーンがあるヒロイン役を決めます!」

担任の佐藤先生(独身・彼氏募集中)の宣言に、教室は戦場と化した。

演目は『白雪姫』。王子様役は満場一致でレオ。

しかし、7人の小人役を押し付けられた魔王パパと田中さんは、舞台袖で「毒リンゴ(という名の強力な下剤)」を仕込んでレオを離脱させようと画策する……!

「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだーれ?」

文化祭当日。体育館の特設ステージには、暗黒魔法のような衣装を纏った一華(賢者)が立っていた。

今回の配役は、5つ子たちの「話し合い(魔力による決闘)」の結果、劇の進行に合わせてヒロインが入れ替わるという、前代未聞のマルチヒロイン制となった。

(……一華、お前の『鏡』、本物の精霊を閉じ込めてるだろ。反射がリアルすぎるぞ)

レオは王子様の格好で、舞台袖で出番を待っていた。

すると、小人の衣装を着たパパ(理事長補佐)が、カサカサと寄ってきた。

パパ:『……レオくん。この「特製ドリンク(毒)」を飲め。これを飲めば、君の腹筋は崩壊し、王子様の代わりに俺が白雪姫を救うことになるのだ!』

田中さん:『……部長、それ娘とキスしたいって公言してる変態小人ですよ。やめてください』

劇は進み、ついにクライマックス。

ガラスの棺(特注の強化マジックミラー)に横たわるのは、交代でヒロインを演じる5つ子たちだ。

最初は乃二(聖騎士)。

乃二:『……(薄目を開けて)レオ、早く来なさいよ。……台本通り、ちゃんと「誓いの印」を刻むのよ!』

(……乃二、圧が強い! 眠り姫の顔じゃない!)

俺が顔を近づけた瞬間、舞台の天井から忍三(暗殺者)がワイヤーで降下してきた。

忍三:『……交代。……乃二、タイムアップ』

乃二:『ちょっと忍三! 私の番はまだ3分あるわよ!』

舞台上で、白雪姫同士のキャットファイトが勃発。

さらに、背景の木に化けていた輪四(格闘家)が飛び出し、「白雪姫は自由だー!」と叫びながら俺を抱きかかえて拉致しようとする。

結五(聖女):『ふふっ……皆さん、観客が見てますよぉ? ……ここは「聖女の抱擁」で、レオ様を落ち着かせましょうねぇ』

結五が放った強力な魅了チャームの鱗粉により、体育館全体が桃色の霧に包まれる。

パパ:『いかん! 娘たちがレオくんを食い散らかそうとしている! 全員退避だ! 田中、スモークを焚け! 強制終了だぁぁ!!』

パパがパニックを起こして舞台中央の「毒リンゴ(スイッチ)」を押すと、舞台装置が大爆発。

レオと5つ子たちは、爆風で宙を舞った。

しかし、空中でレオを離さない5人。

一華が重力を操作し、俺たちはゆっくりと、体育館の天井近くで円を描くように浮遊した。

一華:『……ねえ、レオ。この「魔法の夜」が終わったら……私たちの誰かを選んでくれる?』

ウィンドウが更新される。

[クエスト:文化祭演劇、物理的に炎上(爆発)終了]

[進展:5つ子からの『最後通牒』を受け取りました。猶予は卒業式まで]

体育館は、爆発を「演出」だと思い込んだ観客からの、割れんばかりの拍手に包まれていた。

だが、俺の隣で鼻の下を真っ黒にしたパパだけは、「俺の……俺の娘たちが……宙に浮いてレオくんとランデブーを……」と魂が抜けた顔で座り込んでいた。

勇者レオ。

文化祭の王子様役は、報酬キスなし、代償(命の危険)特大の、最難関クエストだった。

第28話、お読みいただきありがとうございました!

文化祭の主役争奪戦。パパの自爆によって台無しになるかと思いきや、5つ子の魔力で「幻想的な空中演劇」として大成功を収めてしまいました。

しかし、彼女たちの目は、もはや冗談では済まされない「本気」を宿しています。

さて、次回は第29話!

「クリスマス・イブの最終決戦! 五つに分かれたデートコース」

卒業を控えた冬。レオに突きつけられた、5通の招待状。

果たして、レオが最後に向かうのは誰の場所か!?

次回もお楽しみに!

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