第24話:地獄の中間テスト! ザギ生徒会長の「恋の抜き打ち検査」
中学校という名の小さな社会。そこを支配するのは、校則と、それを運用する「生徒会」。
魔王パパから「娘たちに近づく男を排除せよ」との密命を受けた生徒会長ザギは、あまりに極端な校則改定を強行した。
『校内男女接触禁止令』。
一言話すだけで停学処分という暗黒時代に、勇者パーティの絆が試される!
「……本日から、本校の校則を一部変更する。男女の会話はすべて事前に『申請書』を提出し、生徒会の許可を得ること。違反者は即、奉仕活動(草むしり)だ」
朝の全校集会。生徒会長・ザギの声が体育館に響き渡る。
壇上の端では、理事長補佐のパパ(魔王)が「よくやったザギ! これで学園の純潔は守られるぞ!」と涙を流して拍手していた。
(……ザギ、お前……。そこまでしてパパの機嫌を取りたいのか、それとも本気でこれが正しいと思ってるのか……)
俺、レオは廊下でさっそく窮地に立たされた。
目の前から歩いてくる乃二(聖騎士)。彼女は申請書を手に持っていない。
乃二:『……レオ。ザギのアイツ、やりすぎよ。……ねえ、これ申請書じゃないけど、「果たし状(という名のアイス食べよう)」ってことで話しかけていい?』
(……乃二、それもアウトだ。あそこに「風紀委員」の腕章を巻いた田中さんが……!)
田中さん(影に潜伏中):『……ターゲット、接触を確認。しかし、お嬢様に注意するのは私の寿命が縮むので、見て見ぬふりを……』
だが、ザギの監視は甘くなかった。
どこからともなく、ザギ本人が音もなく現れる。
ザギ:「……乃二様。レオと3秒以上目が合いましたね。これは『視線による接触』です。放課後、生徒会室で反省文を書いていただきます」
乃二:『……ザギ。あんた、私の拳を食らいたいわけ?』
空気が一触即発になったその時、一華(賢者)が割って入った。
一華:『……ザギ、無駄よ。私たちが「念話」を使えることを忘れたの? 物理的な接触を禁止しても、私たちの思考共有は止められないわ』
一華は俺の腕をスッと掴み、ザギに向かって不敵に笑う。
一華:『それに、この「接触」は医療行為よ。レオの心拍数が不安定だから、私が脈を測ってあげているの。ねえ、レオ?』
(……一華、お前のせいで心拍数が上がってるんだよ!)
ザギは悔しげに歯噛みしたが、一華の論理(という名の強弁)に言い返せない。
そこに、放送室を占拠した結五(聖女)から、校内放送が流れる。
『えー、理事長補佐からのお知らせですぅ。男女の接触禁止令は「レオくん以外」には適用されません。レオくんは特別保護対象として、常に五つ子の誰かが24時間密着監視することになりましたぁ……♪』
パパの声(背景音):『……えっ!? 結五、そんなこと言ってないぞ! 俺が言ったのは「隔離」であって「密着」じゃ……うわああ、結五、マイクを離せぇ!』
ウィンドウが更新される。
[クエスト:校則改定(暗黒時代)の打破]
[結果:校則が『レオへの24時間監視(という名のハーレム)』にすり替えられました]
[ザギの信頼度:魔王パパに対して5減少、一華に対して恐怖が10上昇]
放課後。俺は「監視」という名目で、5人に囲まれて下校することになった。
ザギは校門で「……解せぬ。私の完璧な法務統治が……」と膝をついていた。
勇者レオ。
中学生編の敵は、物理的な力よりも、歪んだ権力と「念話の悪用」にあると確信した。
第24話、お読みいただきありがとうございました!
ザギの厳格すぎる校則も、一華の口八丁と結五の放送室占拠(物理)によって、あっという間に「レオ独占ルール」へと書き換えられてしまいました。
パパ、よかれと思ってザギに任せたのが裏目に出ましたね。
さて、次回は第25話!
「体育祭の借り物競争! お題は『世界で一番大切な人』」
全校生徒が見守る中、レオが引いたお題。
5つ子の期待の眼差しと、猟銃を構える(?)パパの視線が交差する!
次回もお楽しみに!




