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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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第21話:期末テストは魔力戦! 四天王ザギの「偏差値」攻撃

「ペンは剣よりも強し」――かつての賢者が残した言葉を、これほどまでに痛感する日が来るとは。

四天王ザギが持ち込んだのは、異世界の暗黒魔法ではなく、現代の「超難問模試」。

平均点30点の地獄のテストを前に、レオと五つ子、そして部下の裏切りに涙するパパが、プライドを懸けて解答用紙に魔力を注ぐ!

期末テスト当日。教室は、かつての戦場バトルフィールドのような静謐な殺気に包まれていた。

試験監督の佐藤先生が問題用紙を配る中、転校生ザギはレオを鋭く睨みつける。

ザギ:『……レオ。貴様が剣を振るっていた間に、私は「くもん」と「進研ゼミ」を極めた。この算数の応用問題、貴様に解けるかな?』

(……ザギ。お前、前世で「考えるより殴れ」って言ってた脳筋のくせに、随分と遠いところへ行ったな)

「始め!」の合図と共に、一斉に鉛筆の音が響く。

だが、それはただの執筆音ではない。

一華(賢者):『……全員、リンク開始。解析魔法を鉛筆に付与したわ。レオ、第4問の台形の面積、補助線はそこじゃないわ。私の思考をトレースして!』

乃二(聖騎士):『ちょっと一華、レオの集中力を乱さないで! 私はレオの周囲に「静寂の結界」を張って、ザギの鼻息を遮断するわ!』

(……お前ら、カンニングギリギリだぞ。というか、ザギの鼻息そんなに荒いのか?)

一方、廊下ではパパ(魔王)が、ザギの裏切りにショックを受けつつも、親心との間で葛藤していた。

パパ:『……田中。俺はどっちを応援すればいいんだ。かつての忠臣ザギか、それとも将来の娘婿(仮)のレオくんか……。ああっ! 答えが出なくて、俺の魔力がオーバーヒートしそうだ!』

田中さん:『……部長。とりあえず、廊下で「がんばれー!」って叫ぶのは営業妨害なのでやめてください』

試験終了。

採点の結果……1位は、なんとレオと五つ子全員が同点満点。

そしてザギは、最後の一問「道徳」で、魔王軍としての本能が出てしまい、「困っている人がいたら?」という問いに「弱肉強食の理を教える」と書いて1点減点。惜しくも2位となった。

ザギ:「……馬鹿な。私の『偏差値72』が、勇者の『絆の力(という名のカンニング)』に敗れるとは……!」

一華(賢者):『……ザギ。あなたが塾で学んでいる間に、私たちは「6人での共同演算」を極めていたのよ。一人の天才より、6人のパーティ。それがRPGの基本でしょ?』

敗北したザギは、ガックリと膝をついた。

そこにパパが駆け寄り、ザギの肩を抱いた。

パパ:『ザギ……お前の努力は認めてやる。だがな、現代のパパ(俺)は学んだ。テストの点数より大事なのは……通知表を持って帰った時の「母ちゃんの機嫌」だということをな!』

ザギ:「……真央部長……。深いです。深すぎます……!」

(……いや、ただの恐妻家なだけだろ!)

ウィンドウが更新される。

[クエスト:期末テスト頂上決戦、勝利]

[報酬:ザギが『真央家・私設塾』の講師おまけとして仲間入りしました]

こうして、新たなライバル(?)をパーティーに加え、レオたちの小学校生活はさらにカオスな方向へと突き進んでいく。

第21話、お読みいただきありがとうございました!

四天王ザギ、勉強しすぎて大事な「道徳」で自爆。

結局、パパの軍団に再吸収される形になりましたが、これでレオの周りはさらに騒がしくなりそうです。

さて、ここでお知らせです。

小学生編、第2部……完!

物語は数年の時を超え、ついに第3部「思春期・中学校編」へ突入します!

声変わり、身長差、そしてパパが最も恐れていた「デート」の約束……。

大人へと近づく五つ子たちの攻勢に、レオはどう立ち向かうのか!?

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