第13話:地獄の家庭訪問! 担任の先生 vs 暴走する真央城
「教育とは、魂と魂のぶつかり合いです!」
そう燃える新任の担任、佐藤先生。
彼女が足を踏み入れたのは、閑静な住宅街にそびえ立つ、異様な威圧感を放つ真央家。
そこでは、PTA会長(魔王)が「家庭訪問」という名の最終決戦(接待)の準備をして待ち構えていた。
レオは、先生が闇堕ちしないよう、背後からサポートを試みるが……!?
「……よし、次は真央さんのお宅ね。五つ子ちゃんにお父様がPTA会長……気を引き締めなきゃ!」
新任の佐藤先生は、メモ帳を握りしめ、真央家のインターホンを押した。
その瞬間、家中から「ジャキィィィン!」と何かが起動する音が響いた。
(……先生、逃げろ。そこはリビングじゃない、トラップ地帯だ)
俺、レオは、お隣さんということで「勉強を教えてもらう」という名目で、既に真央家のリビングに潜入していた。
扉が開くと、そこにはタキシードを着た真央パパ(魔王)と、執事服を着せられた田中さん(部下)が並んでいた。
パパ:『ようこそ、佐藤先生。我が城へ。まずはこの、魔界の深淵で採取した最高級の豆を挽いたコーヒー(市販のちょっと高いやつ)をどうぞ』
佐藤先生:「あ、ありがとうございます……(えっ、なにこの豪華な椅子。玉座?)」
先生が座らされたのは、パパがこの日のために特注した「人間工学に基づいた玉座(マッサージ機能付き)」だった。
パパは、先生の前に娘たちの通知表……ではなく、娘たちがどれだけ素晴らしいかを記した「真央家家訓・全50巻」を積み上げた。
パパ:『先生。家庭訪問の議題だが、まずはレオくんと娘たちの席を、物理的に10メートルは離す件について議論したい。なんなら教室の真ん中に防弾ガラスの壁を作ってもいい』
佐藤先生:「えっ……あの、それは教育方針として……」
先生が困惑した瞬間、5つ子たちが動いた。
一華(賢者)が先生の背後に回り、肩を揉みながら念話を飛ばす。
一華:『先生、パパの話は聞き流していいわ。それより、レオの隣に私を配置したほうが、クラスの学力が20%向上するというデータがあるの(偽造)』
乃二(聖騎士):『先生、甘いもの足りてる? ほら、特製のクッキー(パパの買い置き)よ。これを食べて、パパの「席替え案」を却下して』
先生は、5つ子たちのあまりの手厚いもてなし(物理的な癒やしと糖分攻め)に、次第に意識がトランス状態に入っていく。
佐藤先生:「……はぁ、極楽。真央さんち、最高……。あ、席替え? 全部レオくんの周りに5つ子ちゃんを配置しましょうか……?」
パパ:『なっ!? 先生、正気に戻れ! それはハーレムだ! 公教育の崩壊だぞぉぉ!』
俺は、ウィンドウで先生の精神状態を確認した。
[状態:恍惚]
[原因:聖女(結五)の膝枕と、賢者(一華)の頭脳的誘導]
(……やれやれ。魔王が外敵を防ごうとしても、内側から娘たちが城門を全開にしてるんじゃ世話ないな)
結局、先生は「真央家は素晴らしいご家庭ですね!」と満面の笑みで帰っていった。
残されたのは、娘たちに「パパの嫌がらせ作戦」をすべて阻止され、リビングの隅で田中さんに慰められている魔王だけだった。
田中さん:「……部長。これ、接待費で落ちませんよ?」
俺は先生を見送りながら、5つ子たちとハイタッチ(という名の契約更新)を交わした。
これでしばらくは、学校でも隣の席を守れそうだ。
第13話、お読みいただきありがとうございました!
家庭訪問という名の「接待バトル」。魔王パパ、PTA会長の権力も、5つ子の連携プレイの前では無力でした。
佐藤先生、早くも真央家のペースに飲み込まれていますが、彼女の教師生活は大丈夫なのでしょうか……。
さて、次回は第14話!
「勇者レオ、ついに『恋文』をもらう!? 5つ子のジェラシー大爆発」
クラスの女の子からレオに渡された一通の手紙。
それを知った5つ子たちが、放課後の校舎裏で「勇者裁判」を開廷する!?
次回もお楽しみに!




