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第1話:伝説の勇者(0歳)、隣のパーティに挨拶へ行く

皆様、初めまして。

数ある作品の中から本作を見つけていただき、ありがとうございます!

「異世界に転生して最強!」……というお話はたくさんありますが、本作はその真逆。

**「異世界で最強だった勇者が、現代日本に赤ちゃんとして転生してしまう」**というお話です。

前世で世界を救った英雄レオンハルト。

彼が転生した先で出会ったのは、かつての戦友(五つ子)と、まさかの宿敵(魔王パパ)!?

剣も魔法もないこの現代で、勇者はどうやって「愛と平和」を守り抜くのか。

笑いあり、涙あり、そして親バカ全開のドタバタ劇をお楽しみください!

それでは、第1話――開幕です!

5等分の花嫁が好きで色々真似てます。

不愉快な人はここで離脱お願いします

「おぎゃあ!」

その産声は、病院の分娩室に響き渡る咆哮であった。

意識がはっきりした瞬間、俺――かつて世界を救った勇者レオンハルトは理解した。

(……倒したはずの魔王に道連れにされ、死んだはずの俺が……赤子になっているだと!?)

視界はぼやけ、身体は思うように動かない。だが、魂に刻まれた不屈の闘志は消えていなかった。

よし、まずは現状を確認する。ステータスオープン!

……出ない。

どうやらこの世界には、便利なウィンドウも、俺にチートを授けてくれる神様もいないらしい。あるのは、俺を抱き上げて「いい子ね、レオ」と微笑む聖母(今世の母ちゃん)の慈愛だけだった。

「……バブ(了解だ、母上)」

俺は決意した。この「現代」という未知のダンジョンで、俺は再びトップを目指すと。

それから数ヶ月。俺はハイハイという名の隠密行動をマスターし、驚異的な身体能力でリビングを制覇しつつあった。

ある日のこと。母ちゃんが俺を抱き上げ、玄関を出た。

「レオ、お隣さんに挨拶に行きましょうね。あちらも同じ時期に赤ちゃんが生まれたのよ。しかも、五つ子ちゃんなんですって!」

(五つ子だと……!? ひとつの家庭に五つの星が落ちたというのか。これは不吉な予兆か、あるいは……)

俺は赤ん坊特有の「よだれ」を垂らしながら、隣家の扉が開くのを待った。

ガチャリ。

「あら、いらっしゃい! ちょうど今、みんなお昼寝から起きたところなの」

出てきたのは優しそうな奥さんだった。だが、俺が注目したのは奥のベビーサークルだ。

そこには、5人の赤ん坊が並んでいた。

(なっ……!?)

俺の「勇者の勘」が、かつてない警告を鳴らす。

5人の赤ん坊は、俺の姿を見た瞬間、一斉に「ガタッ!」と立ち上がった。

一人は、眼鏡をかける仕草をしながら(眼鏡はないが)、鋭い眼光で俺を分析し。

一人は、拳を握りしめ、いつでも飛びかかれる構えを取り。

一人は、俺の視線を避けるように影(タンスの裏)に隠れようとし。

一人は、不敵な笑みを浮かべ、俺の健康状態をチェックし。

一人は、不機嫌そうに鼻を鳴らし、「遅いのよバカ」と言わんばかりに俺を睨んだ。

(……間違いない。この気配、この魂の輝き! お前たち、まさか、あいつらなのか!?)

俺は母ちゃんの腕の中で、全力の指差し(という名のグーパンチ)を繰り出した。

その時、5人の赤ん坊が同時に、言葉にならない声で叫んだ。

「バブーッ!!(レオンハルトーッ!!)」

戦友との劇的な再会。だが、感動に浸る間はなかった。

廊下の奥から、地響きのような足音が近づいてきたのだ。

「誰だ……俺の大事な娘たちに指をさしている無礼者は……」

現れたのは、身長2メートル近い、威圧感の塊のような男。

その男が俺の顔を覗き込んだ瞬間、辺りの空気が凍りついた。男の瞳の奥で、紫色の魔火が揺らめいた(ように見えた)。

(この、世界を滅ぼすような禍々しい圧……間違いない……魔王か!?)

だが、次の瞬間。

男は「ぴえん」という効果音が聞こえてきそうなほど顔を崩し、5つ子たちにすり寄った。

「パパが守ってあげるからねぇ〜! 変なガキに愛の挨拶(握手)なんてさせないよぉ〜! ほら、一華!乃二!忍三!輪四!結五! 怖いよねぇ、パパの胸においでぇ〜!」

魔王が、泣いていた。

娘たちに嫌がられ、足蹴にされながらも、幸せそうに泣き喚いている。

(……世界は変わった。かつての敵は親バカになり、かつての仲間は全員おむつを履いている)

俺は、自分の小さなお手てをじっと見つめた。

この世界、前世の最終決戦より難易度が高そうだぜ。

「バブ(やってやろうじゃねえか)」

勇者レオ、0歳。

最強のパーティ(保育園児)と最凶の敵(隣のパパ)に囲まれた、波乱の二度目の人生が幕を開けた。

第1話、お読みいただきありがとうございました!

ついに爆誕してしまったレオですが、まさかのお隣さんが「全員前世の仲間(五つ子)」、しかもお父様が「元・魔王」という、逃げ場のない超ハードモードな環境からのスタートとなりました。

魔王様、前世ではあんなに怖かったのに、今ではすっかり「娘命」の親バカになってしまって……。

レオが彼を「お義父さん」と呼ぶ日は来るのでしょうか?(たぶん、その前に魔王様が爆発します)

本作は全50話の構成で、笑いと感動、そして5人のヒロインとの「バレそうでバレない」ハラハラな関係を丁寧に描いていく予定です!

**「魔王パパ、キャラ濃すぎ!」「五つ子たちの赤ん坊姿が想像できるw」**など、感想や応援をいただけますと、執筆の魔力がもりもり回復します!

次回、第2話は**「保育園入園編」**を予定しています。

レオと魔王パパの、静かなる(?)火花が散る第2話もお楽しみに!

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