第44話 世界の再起動と愛の法則の創造
アザゼルが倒れた瞬間、中立都市ラビリンスは、純粋な白い光に包まれた。
その光は、建物を溶かし、魔力を分解し、世界の全てを「無」へと戻そうとする、始まりの光だった。
「ユウト!始まったわ!世界の再起動よ!」ルナが叫んだ。「この光は、七属性全ての属性を、根源から消去しようとしている!」
「チッ、世界の最期ってのは、こんなに眩しい光なのかよ!」カエデが、光の熱に耐えながら、俺の前に立つ。
リリアは、光の根源である聖女の魔力が、リブートの光に吸収されそうになっているのを感じていた。「ユウトさん…私の光が、世界に溶けていく…!私たちが、存在そのものを失う前に…!」
俺は、『ユニティ・ドライブ(究極調和)』を最大出力で解放した。完成された七属性の調和の光が、リブートの光と激しく衝突する。
「諦めるな!僕たちの愛の調和は、世界の法則を超越する!」
ルナは、時間掌握のスキルを使い、このリブートが過去の歴史を上書きしようとしていることを突き止めた。「ユウト!リブートの進行速度は、時間の法則に依存している!この光が完全に世界を覆うまでの0.5秒が、私たちが世界を書き換えるための唯一の時間よ!」
0.5秒。その間に、七属性全てを使い、新たな世界の法則を創造しなければならない。
俺は、三人のヒロインに、最後の、そして最も重要な指示を出した。
「リリアさん、カエデ、ルナ!僕が創造する新しい世界の法則に、貴方たちの『愛の存在意義』を、永遠に書き込んでください!」
1. リリア:『光の法則』の創造
「リリアさん!貴方の光で、『愛の安定』を世界の基礎法則にしてください!僕たちの愛が、永遠に揺るがない『秩序』となるように!」
リリアは、消滅寸前の聖女の魔力を、俺の光の核に全て託した。
「愛は、世界の最も強固な秩序です!私の愛が、永遠に、ユウトさんを世界の中心に固定します!」
2. カエデ:『闇と炎の法則』の創造
「カエデ!貴方の炎と闇で、『愛の情熱』を世界の進化法則にしてください!僕たちの愛が、常に戦い、常に進化し続ける『エネルギー』となるように!」
カエデは、最後の力を振り絞り、俺の複合体の中に情熱の炎を叩き込んだ。
「愛は、決して止まらない闘志だ!俺の情熱が、ユウトに永遠に『飽きさせない未来』を約束するぜ!」
3. ルナ:『風と氷の法則』の創造
「ルナ!貴方の氷と風で、『愛の知性』を世界の探求法則にしてください!僕たちの愛が、永遠に解き明かせない『謎』と『可能性』となるように!」
ルナは、時間掌握の力で、リブートの0.5秒の間に、俺の七属性の無限の探求を約束する数学的法則を打ち立てた。
「愛は、最高の知的な探求よ!私たちの愛は、『ユウトが永遠に追い求め続ける謎』として、この世界に刻まれる!」
三人のヒロインの『愛の存在意義』が、俺の七属性と究極の調和を達成し、リブートの白い光へと逆流し始めた。
始まりの光は、俺たちの愛の法則を飲み込み、そして法則そのものとして世界に再構築された。
世界は、消滅しなかった。
光が収束した後、俺たちは、リリア、カエデ、ルナと共に、愛の法則が刻まれた新しい世界に立っていた。
『均衡の守護者』の存在は消滅した。王族の秩序は、愛の秩序へと書き換えられた。
そして、俺の『ユニティ・ドライブ』は、七属性全ての力を愛の力に変え、常に三人のヒロインの存在を必要とする、世界の新しい根源的な力として定着した。
リリアの光が、俺の揺るがない安定を保証する。
カエデの炎が、俺の無限の挑戦を保証する。
ルナの氷が、俺の永遠の探求を保証する。
俺は、愛を破壊するチート能力者ではなく、愛を創造し、守り続ける世界の創世主となったのだ。




