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異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件  作者: おおりく


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第35話 禁断の知識

『混沌の遺跡』からギルドに戻った俺たちは、すぐにルナを静かな部屋に運び込んだ。彼女の魔力回路は疲弊していたが、命に別状はない。


俺は、ルナのそばを離れず、リリアとカエデも疲労困憊で眠るルナを心配そうに見守っていた。


翌朝。ルナは静かに目を覚ました。その目は、以前よりもさらに深く、何か恐ろしいものを見たような光を宿していた。


「ルナ!大丈夫か?」俺はすぐに彼女の手を握った。


ルナは、俺の手に握られたまま、かすかに微笑んだ。


「…私は、知的な敗北を喫したわ、ユウト。貴方の『調和の道』こそが、最終複合理論の真の答えだった。私は、貴方の愛の力を軽視していた」


彼女は、知的独占を諦め、俺の愛の理論を受け入れたのだ。


しかし、その表情はすぐに引き締まった。


「…ですが、私は空っぽでは戻ってこなかった」


ルナは、暴走中に垣間見た禁断の知識を、震える声で語り始めた。


「私は混沌の渦の中で、『世界の均衡を護る者』たちの真の目的を見た。彼らは、世界の法則を守っているのではない。彼らは、『世界の歴史』を特定の均衡に保とうとしている」


リリアは驚き、息を呑んだ。「世界の歴史を…?」


「彼らの真の目的は、『模倣者コピーキャット』であるユウトを排除することではない。ユウトが『七属性を統合した瞬間』、歴史が彼らにとって都合の悪い方向へ進むことを恐れているのよ」


そして、ルナは、最も衝撃的な真実を突きつけた。


「彼らは、エルダリア王国の王族と繋がっている。特に、私たちを追い返そうとしたサイラス王子は、『均衡の守護者』の最高位の協力者よ」


カエデが激昂し、立ち上がった。「何だと!?あの偉そうな騎士野郎が、闇の勢力の協力者だと!?」


「サイラスの目的は、私たちを拘束することではなく、ユウトの進化を遅らせることだった。そして、この国には、『均衡の守護者』が、王族の権力と大魔導士ギルドの知識を利用して、ユウトを排除するための巨大な罠を仕掛けている」


ルナは、俺の顔を見つめ、静かに言った。


「ユウト。貴方を救ったリリアの聖なる光も、サイラスの王族の光も、同じ『秩序』を求めている。彼らにとって、貴方の『調和の道』は、許されない進化なのよ」


俺たちは、ギルドの中という最も安全であるべき場所が、実は王族と闇の勢力に囲まれた檻だったことを知った。


リリアは、自らの聖女の権威が、闇の陰謀に利用されていたことに、激しいショックを受けた。


「サイラス殿下が…そんな。神殿の光と、王族の光が、ユウトさんを排除するために…」リリアは、自分の信じていた秩序が崩壊したことに、涙を浮かべた。


俺は、リリアを抱きしめ、彼女の不安を鎮めた。


「リリアさん、大丈夫です。サイラス王子が光の秩序を信じていても、貴方の愛の光は違います。貴方の光は、僕を守るための光だ」


カエデは、すぐに次の行動を提案した。


「チッ、もう逃げ場はねえ!だが、かえって好都合だぜ。王都が相手なら、正面からぶち破るしかない。ユウト!俺の炎で、この王都を焼き尽くして、道を開いてやる!」


ルナは、ルナの知性を取り戻し、冷静な目で俺を見た。


「ユウト。カエデの言う通りよ。ここから逃れるには、ユウトの統合された六属性の力を『王族の秩序』にぶつけるしかない。私の新しい理論で、六属性の力を、瞬間的に『究極の単一属性』へと昇華させるわ」


ルナは、暴走の失敗から、単一属性への統合は永続的ではなく、瞬間的なものだと悟った。そして、その瞬間的な力を制御するには、俺の『調和の道』が必要だと理解したのだ。


俺は、三人のヒロインの愛と決意を受け止めた。


王国の権力と、闇の守護者に囲まれたこの王都で、俺の『最終複合理論』を完成させ、愛するヒロインたちを守るための、最大の戦いに挑む時が来たのだ。

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