表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件  作者: おおりく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/51

第28話 愛と義務の選択と三人のヒロインの協調戦闘

俺の部屋は、『均衡の守護者』の襲撃により、一瞬で戦場と化した。リリアを抱きしめ、光と闇の二重障壁で攻撃を防いだ俺は、その反動で壁に激しく叩きつけられた。


「ユウト!」


カエデが炎の大剣を構え、即座に守護者たちに斬りかかった。「ふざけんな!神殿のど真ん中で、よくもやりやがったな!」


ルナも魔力を集中させ、冷静に部屋の状況を分析した。「ユウトの判断は正しかったわ。あのまま攻撃スキルに転換していたら、リリアを巻き込んでいた。今は防御に徹した判断が、私たちを救った」


しかし、ルナの言葉の裏には、「なぜ、せっかく手に入れた最強の攻撃スキルを使わなかったのか」という、研究者としての失望と、戦士カエデへの敗北感が混じっていた。


守護者たちは、俺の防御を破れなかったことに苛立ち、次なる行動に移る。彼らは、俺たち三人ではなく、神殿の結界石を破壊することで、街全体の混乱を引き起こそうと動き始めた。


「まず、神殿の魔力の核を破壊する!そうすれば、『模倣者』もただの人間になる!」


「させるか!」


カエデは炎の速度で守護者たちを追撃するが、彼らの『収束の魔刃』が、カエデの攻撃を一点集中で無効化していく。


「チッ、面倒くせえスキルだ!」


ルナは、俺を睨みつけた。「ユウト!貴方の『雷光加速』で、カエデの攻撃スキルを時間差で発動させなさい!カエデの攻撃が無効化された直後に、その残存魔力に追撃を仕掛けるのよ!」


ルナの知略は、瞬時にこの戦闘の打開策を導き出した。


俺は即座に『魔力演算』を稼働させ、ルナの指示を実行する。


雷光加速 + 魔力演算 + 炎の掌握!


カエデの剣が守護者に打ち払われた0.01秒後、俺が加速させた炎の魔力が、守護者たちの魔力収束の隙間を縫うように直撃した。


「グアッ!」


守護者の一人が、炎に包まれて倒れる。


この時、リリアは俺の腕の中で、聖女の務めを果たそうとしていた。


「ユウトさん、貴方の防御のおかげで、私も冷静になりました。私の『神聖魔力供給』で、カエデさんとルナさんの魔力回路を完璧に安定させます!貴方は、二人の最も強力な盾となりなさい!」


リリアは、自分が戦闘の主導権を握れないと悟り、サポート役として最高の役割を選択した。彼女は、愛する人を守るため、ライバルの力を最大限に引き出すという、苦渋の協調を選んだのだ。


戦闘は、三人のヒロインの愛の複合へと変わった。


リリア(愛と安全): 聖なる光でカエデとルナの魔力と体力を無制限に回復・安定させる。


ルナ(愛と知性): 魔力演算で俺の頭脳を支配し、戦術と複合のタイミングを指示する。


カエデ(愛と情熱): 炎と物理で敵を追い詰め、俺に新たなスキルコピーの機会を与える。


そして俺は、その三人の異なる愛を、『コピーキャット』の力で一つに束ねる『複合の核』となった。


カエデとルナが攻撃の主導権を握る間、俺はリリアを抱きしめたまま、その防御とサポートに徹する。


「貴方の炎は、私が安定させる!安心して暴れなさい、カエデ!」


「ユウト!私の指示通りに動けば、無傷で勝てるわ!」


「ユウトさん、私から離れないで…!貴方の命が、私にとって全てです!」


激しい戦闘の中、三人のヒロインの感情は、愛と嫉妬、そして協力という形で、複雑に絡み合った。


ルナの正確な指示と、リリアの無限の光のサポートを受け、カエデはついに守護者たちのリーダーに一撃を加えた。リーダーは倒れ、残りの守護者たちは敗走していった。


戦闘が終わり、部屋の破壊と、三人のヒロインの熱い視線が俺に向けられる。


リリアは、安堵の涙を流し、俺の騎士としての「義務」が果たされたことに感謝した。


しかし、カエデとルナは、俺の行動に複雑な感情を抱いていた。


「ユウト…あんたは、俺たち(攻撃)を選ばず、最後までシスター(防御)を選んだ。それが、あんたの愛の答えなのか…?」カエデの目には、悔しさが滲んでいた。


ルナは、冷静さを装いながらも、俺に問いかけた。「ユウト。貴方の愛は、最も安全な道を選ぶのね。ならば、私たちの危険な道は、貴方の愛の対象にはなれない、ということかしら?」


俺は、リリアを抱きしめたまま、二人のヒロインに向き合った。


「僕の愛は、誰かを切り捨てることじゃない。僕の最強の力は、誰の愛も、誰の成長も、誰も傷つけずに守り抜くことだ」


俺の答えは、リリアの安全を最優先としながらも、カエデとルナの求める力も決して手放さない、チート能力者としての誓いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ