一人目の“王”、その名は・・・
戦闘開始!
俺が今、一番後悔していることは・・・
「結構深くまで行ったな」
そう言って上を見上げるイアンと、となりで撃沈しているベル
「うおぇ、もう2度としたくないや」
どうやらベルは、かなり酔っているようだ
「で、どうするの?」
レビィンが聞く
「どうするも、何も出来ないだろ」
そう俺たちは、この涙の回廊の最下層まできてしまった。(正確には、下ってきた)
「まぁとりあえず二日分程度の食料ぐらいならあるんだから、すぐ死ぬことは無いだろう」
と俺は、みんなに聞く
「まぁそうね」
少し不機嫌に答えるレビィン
「がんばって、明日くらいには助けが来るんじゃないかな?」
と、ベルが横になって言う
・・・
この何も無い空間で、みんな俺の方をチラチラ見ている。
あー、そうですよ、俺のせいですよ、やり過ぎましたよ。
「でもさ、特異迷宮で、ボスを倒したら特異迷宮は、消滅するんじゃなかったのか?」
確かにおかしい引き殺してたとは言え、このダンジョンのボスは倒したらダンジョンは、消えてもおかしくないのではないか?
・・・・・・
その頃地上では、
「おかしい、なぜダンジョンは消えたというのに何故最初に入ったあの4人は、帰ってこないんだ?」
その4人を探すべく大規模な捜索をしていた
・・・
悲劇の開幕まであと九時間。
「ふぅあぁー」と大きなあくびをかましたベルを筆頭に、どうやらみんな眠くなったみたいだな
「もう寝るか、結構遅い時間だしな」
「よし!それじゃ明日は、上にあがろうかと思います」
「ちょっと、偉そうに言ってるけどアレ動かすのわたしと、ベルなんだからね!」
当の本人はもうすでに寝てますよー、そういうお前も、後ろに張り付くだけだろ!
と思ったが、流石にこんな内容のことを言ったらぶち殺されそうなんで言わないけどね!
その日はやけに静かだった、まるで嵐の前かのように
また次の日、今日俺達は、上を目指す!
まず一向に起きる気配がないこのバカたれ×2を全力起こす、
「ぅおぉぉーきぃいいーろぉおおお」
「ばぁぁかぁああたぁぁあれえエェー」
迷宮中に渾身の雄叫びが迷宮中に響く、そして
「うるっさあぁぁあぁいー」
やべっ、レ、レビィンが切れた!
「よっよし、みんなぁ大丈夫だぁなあ?」
「一番怪我してる人に言われたくないなぁ」
だってぇ、しょうがないじゃん!
レビィン、全然手加減してくんない、おかげで俺の顔が、ボッコボコやで?
「まぁとりあえず、上に行くか、」
そう言った時、俺達がいた空間が光に包まれた、
「何だ?まぶっし」
そう思った時・・・
ズドォン!!!
その音と共に隣を見たら、
ドシャッ
イアンの体が吹き飛び、首だけがその場に落ちた。
蘇生の札は、一瞬で全員分が消え悲劇が始まる。
「ふんっ、何だたったの四人か、」
“星”は、全てを照らす、恩恵の光
ときには、万物を突き破る光となる。
静寂を切り裂き、暗闇を光で飲み込んだその“王”はたった一言
「一等星」
膨大な熱を帯びた一撃が、“傲慢”にも命を奪う。
悲劇の始まりである
「一等星」・・・太陽には成れずとも、太陽と何ら変わらない輝きを放つ星たち、その輝きは何を現すのか、死滅の光か、それとも・・・