表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/81

祝1000pv突破記念 黒鉄戦士の冒険録~トラワレタ異世界でもがんばって生き延びようと思います~

本編とは何も関係ありません

1000PV突破、連載一ヶ月記念で作ってみました

ここはどこなんだ?

突如真っ白で何もない部屋に閉じ込められた俺石原陽平19歳、独身である

突如部屋が光出した

「眩しいな」

両目に差し込む光を、鬱陶しく思いつつしばらく経つと

「ようこそ世界の狭間へ」

そう言った人間らしくない雰囲気を纏っている人物が目の前にいる

「あなたは神様なんですか?」

そういうと、目の前の人物が

「はいっ!」と元気よく答えた

「あなたは、元いた世界で死んでしまいその魂が、消滅し切る前に元いた世界とは、違う別の世界、そう(異世界)に飛ばされることになったんです。」



・・・・・・



「そうですか、なら分かりましたでは一つ良いでしょうか?」

「え、えぇ何ですか?」

少し驚いた顔で答える

「元いた世界で何があったんですか、私は何をされて死んだのですか?」

自身の死因について聞くと

「あなたは前世で地震に会い家ごと潰されたんです」

「そうですか、分かりましたそれでは是非私を異世界にお願いします」

その瞬間、白い世界にヒビが入る、どんどん広がり空間は崩れてしまった






「なんだか変な夢でしたね、」

すっと顔を上にあげ周りを見渡す、周りには同じ様な歳の男女が席に座っている

「学校か、まさか異世界にも学校があるなんて驚きですね」

その時頭に激痛が迸り、直後

『私語を慎みなさい』

投げられたチョークが自分の額に当たった

その時

「私語を慎みなさい」

チョークが投げられる、先程の景色と全く同じ軌道とスピード

気づいた時は投げられたチョークを横から掴んでいた

「先生、危ないですよ」

教室が一気にざわついた






異世界版の入学テスト的なものをパスし、何より“予知”の能力であの場に行ったら、何かが俺を狂わせると思った、そんな未来が見えてしまったから





「今のは、“予知”?」

ありもしない可能性、だがそれを証明出来る、それが先ほどの景色

投げられたチョークの軌道が、当たる場所、タイミング、話していた内容全て同じこれを予知と言わずなんと言う

「恐ろしい能力が手に入りましたね、ただ“欠点”を除けば」

この能力の欠点それは『予んだ分だけ痛みが生じ、内容で自分が受けたダメージも受けてしまう』ところが痛い

試しに授業の“予知”をすると、一瞬だけ骨折したような痛みが生じた

つまり授業は大体一時間で骨折程度の痛みである

「気軽に扱えるものじゃないな」

「ちょっといつまで待たせるの?早くしてよ」

目の前から声が聞こえる

「あぁすまない、レビィンさん今日はよろしくお願いします」

腰を折り曲げ頭を下げる

「良いわよ別に怒ってる訳じゃないし、ほら早く行くよ!」

今日は特異迷宮(ダンジョン)、涙の回廊という場所で研修があるそうな

その時、また頭に激痛が走る

「おぇぇぇええっ!!」

彼女の前で吐いてしまった

「大丈夫!?」

レビィンが駆け寄ってくる

見てしまった光景は、見知らぬ男一人に自分を含んだ四名が遺体すら残らない程の無惨な死に様であり、その痛みも知ってしまった

目を覚ますのは、一ヶ月後だった





「ここは?」

知らない天上を眺め何処か虚な表情で

「俺は確か、未来を見て気絶していて、、」

思い出した、眠気を飛ばすには十分すぎるショックだった

「落ち着け、落ち着け、俺が休んでいたからあの迷宮には入っては無いはずだ、だから生きてる、生きてる筈だ

足早で目を覚ました直後にも関わらず走って、とにかく確認したかった、彼女の生存を

『どうしたの?』

その声が聞こえるはずだった

目の前にあったのは、地面に剣が刺さっていた区画に出てきた、この国では墓標の代わりにその人が愛用していた剣を刺す習慣がある

そこによく見た事がある剣が一本、現実を突き付けていた

学園に響いた、男の怒号が、悲しみと後悔に塗れた怒号が





魔境に潜って三ヶ月

ゴウゴウと燃える城の中で二人、相手は怠堕の国、希望の王(カフジエル)である

「まったく困ったね、まさか貴方が相手なんて」

「俺とお前は初めましてのはずだが?」

目の前の女の子が笑い

「そうだね、この世界じゃあ初めましてだね、以後気を付けよう」

俺は腰にある剣を引き抜き、少女に剣の先を向ける

「こうなるのか、何処にいるのかな、ししょー」

「何独り言してんだ?遺言ならきかねぇぞ」

「えぇそうね…」

とてつもなく残念な顔をしてこちらを見つめて来た

「ごめんなさい」

次の瞬間、俺は彼女の首を切っていた…

「何だったんだ」

切られた体を見て、一人呆気に取られてた

赤く燃える城の中でただ一人…




雪が降る、狂ったように降り続けている

強制魔法発動(マジックオーダー)反魔法地帯(アンチマジック)

持って来た魔法媒体を発動しお互いの魔法と技能(スキル)を封じた

「テメェか最近、俺たちの眷族を殺りまくってんのは」

「お前と話す事は何もない、平気で人の命を奪って行くお前らに、殺すだの生かすだのふざけんな!お前らに、お前らに人生を狂わされた男がいる、お前らのせいで人生を理不尽に終わらせられた女の子がいる、俺はお前を殺し目的を達するまで死ねないんだよ」

「それを感じてんのが、お前だけじゃねぇのを忘れんなよ」

雪が吹き荒れる、強欲の国で“王”と男が戦ってた、

最後は普通の剣でとどめを刺した、団から支給された剣はとっくに折れており、そこらの剣を使ってずっと戦ってた

「感謝はしねぇぞ、グリード、ありがとよ」

剣をグリードの体に突き立てた

その剣の姿は、雪に彩られ光を反射していた





あの日から十年、

「四卿様、そろそろお時間です」

一人真っ白な服の一式で身を包んだ男が後ろから声をかける

「ベアル様」

「あぁ今そこに行こう、だから少し待っててくれないかい?」

男は少し困った顔をして

「承知しました」

ドアが閉まる、それを確認して

「ようやく、ようやくお前を殺せる、殺せるぞぉ!傲慢の王(ルシファー)その首、洗って待っておけ」

鬼の様な形相で、腰にある剣に力を込める





「待っていたぞ、『四騎士』その一角ベアルよ」

「その名前を気安く呼ぶな、・・・殺すぞ?」

一等星(シリウス)

一等星(シリウス)

直前に首を狙ってそれを空中で身体を捻って回避する

それを知ってたかように動く

「これを初見で回避するか」

少し驚いた顔で俺を見てきた

指をこちらに向け『一等星(アルデバラン)

様々な角度で迫る熱の塊

一等星(アルデバラン)

「【身体強化】」

全身の筋肉がブチブチと音が鳴りルシファーの首に刃が

『遅い』

「遅い」

十二運(ヒトノホシ)一等星・絶(ゼツノホシ)

刃の上に星がーーー



爆発が轟く




「くそっ自爆かよ」

血が滴る腕を、吹き飛び消えてしまった片腕

その場でのたうちまわりそうになったが、予め知っていればそこまで痛みは感じない

『次が最後だ』

「次が最後だ」

剣を構えお互いに走り出しすれ違い様に互いを切り詰ける

そして相打ちで終わった

「ようやくようだ、もう終わる、長かった」

腹から溢れる命が失われていく

最後に思い出す、貴女の顔を

「実に面白かったぞ、貴殿のことは覚えておこう最後に名は?」

「ベアル、天使騎士団、四卿『苦難』担当…ベアル、『強欲』を『怠堕』を殺しお前を滅ぼす、男の名だ!」

「【恩寵覚星(フリーダム)】、『苦難』我に乗り越える力を…」

傷が塞がり、千切れた手足が元に戻り、全快以上に回復した

『苦難』が必要以上にダメージを負う能力であり、覚星すると今まで溜めていたダメージを回復に“反転”し傷を負い続ける限り、それ以上にダメージを受けない

まだ立てる、まだ動く、まだ声を出せる、まだ剣を握れる、有難い…



「うおおおおっ!!」

ベアルは吠え剣を握り走り出す、目の前の『傲慢』に、

今日俺は死ぬだろう、だから最後、逃げても良い、本当は剣を捨て今すぐに逃げたい、でも

「これだけは!譲れねぇ!!」

また、あの場所で、あの日聴けなかった、あの俺を心配してくれる声をかけて欲しい

俺に、『お疲れ様』って言ってほしいなぁ

「見事、【大罪狂化(セブンス):傲慢の王(ルシファー)】」

王冠を被った王に讃えられて

「まだ、まだっ…

光に包まれ体は消え去った。





俺の囚われた冒険録はここで終わった、次に目を覚ますと花畑に二人あの日言えなかった言葉を…

最初に女神を笑わせなかった世界線です

感想、質問待っています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ