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誰が好き好んで怪物の巣に行くのだろう

新章でーす!

「これでよかったのかカフジエル、僕はもう分かんないや」

今にも崩れそうな城で二人、

ルシファーにトドメを刺した

「えぇこれで良いの、ありがとうサマエル」

千切れた片腕をひしゃげた足を引きずってこちらに来てゆっくりと隣に座ってきた

「何のつもりだ?」

「良いじゃん、最後ぐらい好きな人の隣で死なせてよ」

ゴハッ、と自分の口から異常な量の血が出て来る

「傲慢の王を倒して、星の罪の強襲も退けた、私たちにしては良くできたんじゃない?」

「ハッ、こんな有様でもか」

自分達の守るべき人や物を全て失ってこれで、勝ったと言えるのか?

身体に激痛が迸る。

サマエルの身体の半分以上が潰れており、奇跡の力が無ければすでに死んでいる

「ねぇねぇ、私と子供でも作らない?」

「すまんな、今っ軽口が叩ける状態じゃねぇんだわ」

ドバドバと血が血が溢れている

「ねぇ!明日、明日なにしようかな?ほらっ楽しいこと考えようよ」

すでに助からない傷で、もうすぐに死ぬと言うのに

明日なんて

「笑えるなぁ、、、」


「置いていかないでよ、」

世界に、亀裂が入る

「一人にしないでよ、」

亀裂がどんどん大きく

「約束したじゃん」

動かない身体が、隣に力なく寄りかかる




世界が崩れる、彼女の叫びは誰にも聞こえない

「誰か、誰か、助けて、、」















「あのー、すいません希望の王(カフジエル)って誰ですか?そもそも、怠堕の国って?」

今思えば俺は、この世界に関して知らなさ過ぎている。どっかの誰かさんのせいで!

「怠堕の国は強欲の国(ここ)よりも更に下、一番下にある国だぁ。それに、魔境に関しても説明がまだだったな、魔境ってのはぁ下に行くほど強い王がそれぞれの国を治めている、怠堕の国は魔境の中で一番強い国だ」

「なるほど」

どうだ!これが真の説明だぁ!(おまえ)とは違うんだよ!説明分かりやしぃー、見たかオラァ!フア○キュ!!!

空に指をさし(中指)すると、

「お前大丈夫か?」

普通に心配された

「話を戻すが、まぁカフジエルは他の俺たち(六王)が束になっても多分負ける、そんぐらいの力がある。

あいつとまともに戦えるのは、傲慢の王(ルシファー)ぐらいだな」

えっ何?バケモンの話でもしてた?

「ちなみにだが、カフジエルあいつルシファーにスキルを使わずに勝ったことがあるって言ってたな」

「いや、バケモンやんけ!」

「怪物の話をしないでくんない!」

「うるせぇ!黙って話ぐらい聞け!」

流石にグリードに怒られた

「とりあえずカフジエルに会ってこい」

「聞いたか?マギ、怪物に特攻かませだってよ」

「まったく人の命を何だと思ってるんですかね?」

「マジでキレるぞお前ら」

「「ごめんなさい」」

少しおふざけが入ったが怠堕の国に行く前にグリードから戦い方について教わった



少し離れた所にある決闘場のようなもの、俺とグリードが向き合い、互いに剣を構える

と言いたいとこだがここで教わるのは

「魔法だよ、それも初歩的なものの中で今のお前が、実戦で使えそうなものだぁ」

ついに、魔法使いデビュー!イェーイ

などとはしゃいでいたが、ものの数分で現実を見せられる

「お前・・・神様かなんかに嫌われてんのかぁ?」

一個も発動しない、産まれたての赤ちゃんが使えるレベルの魔法すら使えないと言うレベルで絶望的である

「一個ぐらいならギリギリ発動してるが、それ以上は人生を捧げても使えないな」

「辛っっっ辣っっ!!」

つまり、どれだけ頑張っても使える魔法は初歩の初歩のような魔法ギリ一個

「嫌われてんのかね」

まぁおおよそ理由は付く、人生の大半おそらく前世が関わっている。

前世で魔力もクソもないような世界で生きて来て、いきなり魔法を使え、そりゃ無理だわ

「しょうがないのか」

結局扱う魔法は【視覚強化】で限界で三秒

はぁため息しか出てこない。そんなこんやで

「着いたぜ、怠堕の国に!」

そして今、王城に侵入完了(捕まった)

「ちょっとどうするんですか?」

「ちょっと待ってくれ俺も考えているんだよっ」

バカすぎた王城の正面から入ったらそりゃ捕まるよ

しばらくマギとしりとりしてたらコンっコンっと階段を下る音が響き始める

マギを俺の背後に隠すように、バンッとドアが勢い良く開いた

目の前には同い年の様な少女が一人立っていた

じっとこちらを見ていたその時、彼女が吹き出した

「ブフッ、信じらん無いグリードから手紙来てたけど手紙の内容通りになってるし!」

お腹を抱えて転がり始めた少女が立ち上がって涙を拭きながら右手を差し伸ばした

「初めまして憤怒の王(サマエル)私が希望の王(カフジエル)よ、よろしく!」

「あぁこちらこそよろしくっ!!

右手を引き込み無防備な背後に肘を突き付けられた

「まぁこんなところね」

それを最後に駆け寄ってくるマギの気配を感じ意識が闇に落ちた

感想待ってます!

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