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黒鉄戦士の冒険録   作者: 工藤
強欲は、届かぬ空に手を伸ばす
30/96

灰の雪に打たれて 其の八

ね、眠たい

目の前を飾るは、骨 骨 骨

その上に暴食が立っていた




「はぁ?」

夥しいほどの数の骨(死)が俺の視界を埋める

「いやーまさか“夜”を退けるなんて、驚いたよ。まぁこ(・)っ(・)ち(・)の(・)目(・)的(・)は達成したし」

その隣には、

「      」


俺は何も言えなかった

「結構大変だったんだよ、新しく星の罪を作るのは、君の子供には協力してもらったから感謝しないと。さぁここに新しい十二の星の罪、そうだね   『墓』と名付けようかな」

ゆっくりとこちらに歩いて来る、まるで助けを求めているような足取りで

「孤児院に置いてきた、戦場(ここ)からかなり離れていたし兵士もいたはず」

「あぁ多少動ける奴いたけどまぁ美(・)味(・)し(・)く(・)食(・)べ(・)た(・)よ(・)ー(・)」

にっこり笑った

分かっている、あ(・)あ(・)な(・)っ(・)た(・)ら(・)もう助からない、“夜”と同じで死なずただずっと彷徨うだけ、俺はもう何も出来ない

「なんで、なんで、何でだよ、何で関係ない人達まで殺して、巻き込んでいるんだ、殺してるんだ」

「いやいや、現実を観ましょうよ、今僕たちは何をしていますか?、戦争に人を殺す理由があるのかい?これは人を殺していい戦(・)い(・)何ですよ」

「僕達が今だにこうして健在かわかってます?それは、人間が罪深いから、それが何よりの罪なんだから、罪を犯すのに幸福を感じてしまったからだ、だからこの星の罪(力)で僕(・)た(・)ち(・)は、天(そら)を堕とす」

少し高いテンションで言い放つ暴食の王(グーラ)

最後に耳元で一言

「もう貴方に何も守れない」

隣を素通りして『墓』を連れて下(・)に行ってしまった






俺には何も出来ずただずっと見ていた

名前も知らぬ少年の悲痛な感情を…

「ああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」

俺はどうすれば良かった、少し考えれば分かったことだ俺が動けばあいつがフリーになる

それぐらい、俺は全てを失った

「何が、何が強欲の王だ!何が全て奪うだ!全部、全部取(・)り(・)こ(・)ぼ(・)し(・)た(・)あぁもう一度やり直したい、“今”に後(・)悔(・)しかない」






誰かが火を放った、風の流れに乗って燃え尽きた灰が上に、上に、雪に紛れて

灰(・)の(・)雪(・)に(・)打(・)た(・)れ(・)て(・)

男の静かな鳴き声がよく晴れた空に響いてた






・・・・・・










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