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黒鉄戦士の冒険録   作者: 工藤
強欲は、届かぬ空に手を伸ばす
22/96

雪国を駆けるは、ボロボロの手袋

累計、650PVを突破しました、ありがとうございます

これからも黒鉄戦士をよろしくお願いします

一番最初の感想は、

「綺麗だ、」

雪と石造りの家屋が調和し綺麗な国だと思った

それを聞いたグリードが、嬉しそうに

「そうかい、俺ぁこの国と、この空が好きなんだ」

と上を向く、だが空には雲がかかっており、綺麗とは言えないと思った

「昔、もう三十年かぁ、この国をこの空が好きだと言った馬鹿たれがいたもんだぁ」

と悲しそうに空を見ている

「グリードさん、今からどこに行くんですか?」

とマギが聞くだが、グリードは答えない

「?グリードさあーん!」

とマギが大声で問いかける

すると、

「おわぁ!な、なんだい嬢ちゃん?」

グリードが驚いて答えた

「無視しないでください!」

マギが少し怒った顔で詰める

グリードは困った顔で

「すまねぇすまねぇ、俺の癖なんだ許してくれねぇかい?」

「「癖?」」

マギと同時に質問すると

「俺ぁ昔ちょと酷い目にあったもんでなぁ、それ以降、信用した奴しか声(・)が(・)聞(・)こ(・)え(・)ね(・)ぇ(・)んだ、すまねぇ」

と謝ってきた、流石にマギも納得したようで

「分かりました、こちらこそごめんなさい」

とぺこりと、お辞儀をした

グリードは、

「これでもちったぁマシになってんだぜぇ、ひでぇ時は誰の声も聞こえなかったからな」

とタバコをふかしていた

「んで、なんて聞いたんだい?嬢ちゃん」

と気を取り直して質問し直す

「あぁ、今からどこに行くんですかって聞いたんです」

そう聞くと

「今から俺の家に案内しているんだぁ」

とまたタバコを吸っている

「家?城じゃないんですか?」

と俺が聞くと

「個人的な問題なんだがぁ、俺ぁ疑り深いんだぁ、だから城より自分の家の方が落ち着くんだよ」

そんなことを話しながら歩いていたら道ゆく人に何度か挨拶をされた、

何人か聞こえなかったみたいだけどそれでも、みんなグリードさんに集まって

近況の話や世間話、子供と遊んだり等、国の人に慕われている王なんだと思った



しばらく歩いて三時間くらいだろか、

「ここがぁ俺の家だぁ」

そう言ってきた場所は、家というよりも、小屋に近い建物だった

家に上がらせてもらい、俺はずっと聞きたかったことを聞いた

「なんで貴方は、強(・)欲(・)の(・)王(・)なのにこんな無欲な生活を、格好をしてるんですか?」

グリードの格好は、薄汚れたコートにボロボロの手袋、家は、あまりにも何(・)も(・)無(・)か(・)っ(・)た(・)

これだけを見れば無欲に近い、それなのに

「なんで貴方は、後(・)悔(・)と名乗ってるんですか?」

グリードは少し困った顔をした後、ゆっくり煙を吐いて

「あぁそうだ、“強欲”が力を失ったら、“無欲”になる今の俺ぁその状態だ」

「じゃあなんで“後悔”なんで名乗ってるんですか」

と少し詰め寄る

上を向いた後、何かを決めたような眼差しで語り始めた

「“後悔”は、俺に対する戒(・)め(・)だぁ」







時間は、三十年前に遡る


これから少し更新頻度が落ちていくと思うのでよろしくお願いします


次から強欲の過去編です

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