転生生活二日目、疲れた。
連載二回目よろしくお願いします!
「はぁー、つぅーかぁーれぇーたぁー」
玄関のドアを開け、第一声がこれである。
ドサッと両手に握っていた荷物を置く、そのままベッドへ、突っ込む。
「なっ、これは!」
バゥァチクソにベッドが硬いではないか、どうやらここの寮は、休ませる気ゼロのようだ。
「ハァ」
今日一日で一体何回のため息を吐いたのだろうか、とりあえず今置かれている状況を整理しよう。
約昨日、俺は家でゲームをしていた、そこに大地震が発生、家が潰れ俺は死んだ。
そこからだ、その後(神?)みたいなすうっごく胡散臭い光る人が出てきて、たしか・・・
(ようこそ世界の狭間へ)
なんてほざいてたような?それから、
(元いた世界で死んでしまい、魂が消滅し切る前に(異世界)に飛ばされることになりました!)
「くじで、一等の異世界旅行権があなたに!」なんて、みたいな感じのノリでこられてもねぇ。
そうそう思い出した、なんかずっと引っかかってたんだよな、なんで(召喚)じゃなくて、「飛ばされた」
なんだ?
生前の記憶を持ってるから「転生」したのは、間違いないし、元の世界で「俺」はもう死んでるからな。
そしてもう一つ、神域技纏武装(創破)《スクラップビルド》と言う能力なんだが、恐らく今日の椅子大破事件の犯人は、あなた(スキルだ!)……
うん、わかってるよ真面目な話をしてるときは、ふざけちゃいけないって、うんわかってる。
話しを戻すがまず、纏武装(創破)こと、スクラップビルドこいつが、ヤバいと思う。
肝心の説明をあの、バカが忘れやがったからな、本当にな!
とりあえず、能力の検証しますか。
・・・・・・
結論から言おうこのスキルは、かなりヤバい、扱いによっては、チートと呼ばれる類いのものかもしれない。まず発動条件は、手でしか使えなかったが、左右どちらの手でも使用可能である、(左右同時に発動も可)次に、こっちがぶっ壊れである。無機物限定という縛りがあるが、触れた対象を、分子レベルまで分解可能であるということだ。それに、さっき無機物限定といったが、正確には生物も特定の条件さえ揃えば可能である、ただし魔力を結構喰うけど。(無機物は、魔力無しでいける)
これが、纏武装(破)の部分、纏武装(創)は、この(破)で壊したまたは、分解したものを、(再構築)して、自分の鎧として纏ったり、武器として再構築することができる。この(再構築)大したことないと思ってたら痛い目見ますよ、マジで。
この(再構築)で作り直した道具や武器は、「物理攻撃干渉半減」「魔力的干渉完全遮断」「摩耗半減」「耐久性減少半減」「物理攻撃強化」「魔法攻撃補助」などが、(再構築)された、武器や、防具などがこれらの対象らしい。
つまり何が言いたいかというと、このスキルで作り直したものは、相手からの物理のダメージを半減、魔法攻撃に関しては、魔法そのものを無効にしていて、武器の消耗も極限まで抑えられている。
ただ、流石に制限があるらしく、まず(再構築)で作り直した物は、元の素材と同質量、同体積、でないといけず、元の質量以上の物は作れず同体積以下でないといけないらしい。例えば、1グラムの鉄の立方体から、全身を覆う鎧は作れない、そして作り直した武器は、きちんと『重さ』があるということだ、調子に乗ると動けなくなる可能性さえあるということだ。
「まさに、『生かすも、殺すも、あなた次第』だな。」
だが、これ以上の情報以外ほとんど手に入らなかった、どうやら閲覧に規制がかかってるみたいな感じ?
「ふぅ」
またため息を吐く、おっともうすっかり真夜中じゃないか、一応明日も学校があるんだし、もう寝るか。
そう思い俺は、ベッドに入る
そしてやっぱり
「ベッドがカテェ」
休ませる気ないね本当。
・・・・・・
ここは、少なくとも元いた世界ではなく、異世界でもない「天海」で、少し騒がしい日々が続いていた。
「ほんっと信じらんないだけど」
「あのスキルを、『ヒト』にあげたのマジでいってるの!」
「あの、ほんとに反省しているのでせめて水だけでも…」
「「ふざけないで」」
「はい」
そういいギロッと睨みつける
「しかもさぁ、異世界に転生したのは、いいけど転生体がねぇ」
「しかも、転生先の情報一個も言ってないんでしょ?」
「ほんっとにないわ〜」
あきれた顔で見ながら言う
「まったく、慌ててスキルの使用制限かけたけどさぁ
ただのスキルじゃないんだよなぁ」
「あの神域技だよ、制限じゃなくて使用不可にした方が絶対いいって!」
と抗議する神もいるが、1人が口を開ける
「制限だけじゃなくて他にも、『呪い』がかかってるんだからいいでしょ」
と、なだめる
「ほんっともう次はないから、わかった?」
と聞く
「はいっ」
「うんいい返事、ヨシじゃ仕事に戻ろう。」
「「「はぁい」」」
世界の狭間で今日も世界を見ている、
この世界は、不安定な「平和」に保たれている。
つ、疲れた