己の全てを賭けて 終
この章のラストです
「あなたは誰?」
そんなの、身勝手がすぎるだろ、
お前は、人を殺そうとして、俺が知らぬ所で殺した事もあるのだろう?
お前は、殺した人の命乞いを聞かず、お前は刃を向けたのだろう?
お前は、殺される痛みを、恐怖を、お前は知らないだろう?
お前は、理不尽に命を刈り取られたこともお前は無いのだろう?
お前は、大切な人の亡骸を抱いて叫んだ事は、お前はあるのか?
お前は、俺は、ーーーーーーー
・・・
気がつけば
俺はただ真っ直ぐに剣を振り下ろした、体が、心が耐えられぬと叫んでいるようで…
俺は誰なんだ?
その問いが頭の中で回っていた
会場が静まり返る、誰も、何も、言えなかった
静かに、学園闘技祭は閉会
空に亀裂が入る
ガッシヤアァン!!と空が割れた
そこから背中に羽が生えた人らしきものがゾロゾロと出てきた
その姿はまるで
「天使か、」
「これより、憤怒の王の完全抹殺を始める」
下に下に、次元を隔ててさらに下に王が一人
「間に合ってくれ、今度こそ」
天使が動き、王達も動き始める
傲慢は沈み、嫉妬は隠れ、
怠惰は用意し、色欲は遊び、
憤怒が力を取り戻した、強欲は、もう二度と喪わない
感想待ってます!




