己の全てを賭けて 其の三
楽しんでください
「さぁ!今年もやってきました、学園闘技祭の開催を宣言します!、皆の衆覚悟は良いかー?」
この問いに対して、会場が揺れるほどの大声量が帰ってきた
試合形式は、一対一のタイマンである、制限時間は30分、
場外は無く、ケガによる死亡の恐れも無い、
妨害等の不正行為は厳罰の対象となる。
俺は少し考えるそぶりをして、
前を向く
「さぁ、始めようか」
・・・・・・
などとカッコつけてみたが、実際には俺の出番は全然あとだ。
「特別枠ってこえー」
そう言いつつ、まんざらでもないでも無い表情をしている
「まぁ一番は、手の内明かさなくてラッキーって感じかな」
んーー、と手に持っている大会のルールをじっくりと見ている
「殺しがオッケーなのがでかいんだよなぁ」
殺し合いお互い本気でしないといけないからねぇ
まぁ必ずしもメリットが無いわけではないんだよなぁ
「ほんっと微妙なラインなんだよなー」
と天を仰ぐ
おっと早くも一試合目が終わったか
「俺が出るのが…げっ!最終試合かよ」
しかもお相手は予想を裏切らない生徒会長かよ
「あれなんかこの人に因縁かなんかあんのかねぇ?」
と再び天を仰ぐ、見上げた空は、どこまでも青く青く青に染まっていた
ナタリアは、あの男を殺す、この学園のために、依頼を遂行させるために
だが、今彼女は迷っている、私はあの男に敵うのか、と
理由は簡単、あの時、あの光景を見た時だった
『高飛車女ただ一人』
そう言って学年最高レベルの相手四人相手に魔法も、剣すら使わず拳で一瞬、それだけだった
いや、何をしたのか見えなかったのだ、あの瞬間に剣を引き抜いて、つかでぶん殴ったと言ってもおそらく信じられる
この世界では、一番強いのはスキルや、魔法の類いである、剣や拳で届かない距離から魔法の連射、遠距離の攻撃手段それだけで優位が取れるというのに、それを全部に唾を吐きかけ蹴飛ばした男があいつである
人は“死”を恐れる生き物である
「さぁ!残すもあと一試合となりました、それでは選手の入場です!」
ゆっくり入って来る相手、会場から疑念や、罵声などの非難の嵐である
ゆっくり、されど確かに進んで来た相手は、私の目の前にまで来て
・・・
「売られたケンカは、チップも付けて返してやるよ」
静かにされどアンタより早く剣を引き抜き、
一言、『炎天凶刃』
二つの刃が交差し光が、瞬い光が辺たりを強く照らす
それが、戦いの火蓋を斬った音だった
感想待っています




