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黒鉄戦士の冒険録   作者: 工藤
序章は過ぎ、魔境の王が目を覚ます
12/96

絶望の中に光はあるのか?

少し暗い回です

あぁ、まただ、ま(・)た(・)失(・)っ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)僕の大切な人は、いつもどこかに消えてしまう。でも、今回は違うま(・)た(・)会(・)え(・)る(・)いつかその時が来るまで僕は君を探し続ける・・・




それは、嫉妬の王(ガブリエル)が、レビィンが消えてしまった時と同じタイミングで鳴った


【『特異迷宮(ダンジョン)涙の回廊』、『特異迷宮(ダンジョン)傲慢の王座』の完全制覇を確認

撃破者は、「イアン」「ベル」「ベアル」「レビィン」の四名《ひとり》、報酬を受け取ってください】

目の前には二つの箱らしきものがあった

ひとつは、指輪?のような物

時冠の指環(クロノ・ケイン)・・・使用者に生命の危機が迫った時、使用者の“人生”をやり直す指環

もうひとつは、なんかカプセルみたいな感じのやつが出てきた、

契約人形《マスタードール》、人の形を模した人形である。ただ、契約者となれば共に戦い、共に生活を送る、パートナーである。

うーん、マネキンに、動いて喋る機能持たせたみたいな感じ?

そんなことを思っていたら、カプセルが割れて本当に

人(・)間(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)人(・)形(・)が出てきた

「・・・マ、契約者《マスター》、ベアル様」

その人形は、こちらを振り向き僅かながら涙を流していた。

「ごめん」

なぜか口が動いていた


月日は、流れ

一週間が過ぎた。

迷宮は消滅し、残ったのは、俺と人形と二(・)人(・)の(・)死(・)体(・)片方は、首以外残っておらずもう片方においては、右半分が溶けて消えていた。

学園で大規模な葬式があり、クラスのみんなは俺に話しかけてくれるようになった。

だがど(・)う(・)し(・)て(・)も(・)消(・)え(・)な(・)い(・)何かが俺を責め立てる【お前のせいだ】と、

しばらくして俺は、国に呼び出された


要件は、傲慢の王(ルシィファー)の討伐の礼だそうだ、俺はこれを有難くもらった。

そして普通の学校生活に戻れると思ったが・・・

「契約者、契約者《マスター、マスター》」

「ああぁっもううるっせえぇぇぇっ」

「いー加減喋んな、シャラップ!」

「それは出来ませんワタシは、貴方の相(・)棒(・)なのですから!」

いや、ドヤ顔で言うなよ、、、

ハァ、とりあえずこいつに例の指環つけてっと

「んで?お前は誰なんだ!」

「はい!私は、契約人形(マスタードール)“マギ”と申します」

マギと名乗った人形は、深々と頭を下げた

「いや、世話する気無いけど?」

「えっ?」

「えっ?」

「いや、世話する気無いけど?」

「えっ?」


「いやもうそれ良いわ!」

「やらんで良い!、どこで覚えたそんな一発芸!」

と、キレのいいツッコミをかました。

「元気は、出ましたか?契約者(ベアル)様?」

マギは、優しくにっこり笑う

「あっ」

素っ頓狂な声で、そう言えばこんな風に誰かと笑うのは、いつぶりだろう?

「契約人形《わたし》は、貴方のためにいる存在、

だから貴方が悲しんでたらこっちも悲しくなるんですだから、笑(・)っ(・)て(・)く(・)だ(・)さ(・)い(・)お願いですから」



「ハッ、情けねー」

「人形に気付かされるなんて日が来るなんてな」

「あ(・)り(・)が(・)と(・)う(・)、(・)マ(・)ギ(・)」


・・・・・・




のちに語られる、真っ黒な武器や鎧を纏う武人の記録

これは、彼が辿った記録書




表紙は、確か・・・

《黒鉄戦士の冒険録》






まだ続きますよー


契約人形・・・遥か昔に作られた、人類の補助を目的に作られた存在。

時に寄り添い、時に共に戦う相棒である

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