絶望の中に光はあるのか?
少し暗い回です
あぁ、まただ、また失ってしまった僕の大切な人は、いつもどこかに消えてしまう。でも、今回は違うまた会えるいつかその時が来るまで僕は君を探し続ける・・・
それは、嫉妬の王が、レビィンが消えてしまった時と同じタイミングで鳴った
【『特異迷宮涙の回廊』、『特異迷宮傲慢の王座』の完全制覇を確認
撃破者は、「イアン」「ベル」「ベアル」「レビィン」の四名、報酬を受け取ってください】
目の前には二つの箱らしきものがあった
ひとつは、指輪?のような物
時冠の指環・・・使用者に生命の危機が迫った時、使用者の“人生”をやり直す指環
もうひとつは、なんかカプセルみたいな感じのやつが出てきた、
契約人形、人の形を模した人形である。ただ、契約者となれば共に戦い、共に生活を送る、パートナーである。
うーん、マネキンに、動いて喋る機能持たせたみたいな感じ?
そんなことを思っていたら、カプセルが割れて本当に
人間のような人形が出てきた
「・・・マ、契約者、ベアル様」
その人形は、こちらを振り向き僅かながら涙を流していた。
「ごめん」
なぜか口が動いていた
月日は、流れ
一週間が過ぎた。
迷宮は消滅し、残ったのは、俺と人形と二人の死体片方は、首以外残っておらずもう片方においては、右半分が溶けて消えていた。
学園で大規模な葬式があり、クラスのみんなは俺に話しかけてくれるようになった。
だがどうしても消えない何かが俺を責め立てる【お前のせいだ】と、
しばらくして俺は、国に呼び出された
要件は、傲慢の王の討伐の礼だそうだ、俺はこれを有難くもらった。
そして普通の学校生活に戻れると思ったが・・・
「契約者、契約者《マスター、マスター》」
「ああぁっもううるっせえぇぇぇっ」
「いー加減喋んな、シャラップ!」
「それは出来ませんワタシは、貴方の相棒なのですから!」
いや、ドヤ顔で言うなよ、、、
ハァ、とりあえずこいつに例の指環つけてっと
「んで?お前は誰なんだ!」
「はい!私は、契約人形“マギ”と申します」
マギと名乗った人形は、深々と頭を下げた
「いや、世話する気無いけど?」
「えっ?」
「えっ?」
「いや、世話する気無いけど?」
「えっ?」
「いやもうそれ良いわ!」
「やらんで良い!、どこで覚えたそんな一発芸!」
と、キレのいいツッコミをかました。
「元気は、出ましたか?契約者様?」
マギは、優しくにっこり笑う
「あっ」
素っ頓狂な声で、そう言えばこんな風に誰かと笑うのは、いつぶりだろう?
「契約人形は、貴方のためにいる存在、
だから貴方が悲しんでたらこっちも悲しくなるんですだから、笑ってくださいお願いですから」
「ハッ、情けねー」
「人形に気付かされるなんて日が来るなんてな」
「ありがとう、マギ」
・・・・・・
のちに語られる、真っ黒な武器や鎧を纏う武人の記録
これは、彼が辿った記録書
表紙は、確か・・・
《黒鉄戦士の冒険録》
まだ続きますよー
契約人形・・・遥か昔に作られた、人類の補助を目的に作られた存在。
時に寄り添い、時に共に戦う相棒である
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