勇気は元に、怒りを示す 其のニ
一日に二話連続
甘かった、それが感想である。
「うぉらあっ!」
盾の次は、巨大な剣にボォンと風を切り裂く
「どうした、どうしたぁ?」
そう!みんな忘れてないかい?纏武装(創破)で作った武器、装備は魔法の攻撃を完全無効にするってことおぉ!
ん?今までどこに行ってたって?そりゃ迷宮って言ったら何すると想う?
「素材集めじゃあぁぁー!」
このスキルは、触れる物質がないと始まらない!鉱石なんざそこら辺の壁ぶち壊して手に入れりゃ良いだろうが!
俺の身体を、薄っすら覆う薄い鎧、剣のフルスイングで大破するが、だがこいつ相手だったら神話の防具より役にたつ!|
無謀に挑む勇気を持て!それだけで人は、強くなれる!
「あばれるぞおおぉ!」
ハッキリ言おう、何してんのコイツ?
馬鹿なのか?傲慢の王相手に近接戦?アイツは頭がおかしい、それが感想である。
だが目の前に広がる戦況は、完全にあの男が占めている、有利で、進めている
「なんて男だ」
そうポツリと呟いた、だがそれだけで倒せる相手ではないということぐらい両者とも分かっている。
そしてついに最強の傲慢が動き出す
『十二運、一等星・帝旺』
床が消えた
「まさか落下死かよ!?」
「いや、違う!ワタシの呪いとアナタのスキルで反発した」
「どちらにしろ、堕ちてることには変わりねえんだよ!」
まじかこいつルシィファーが飛んでやがる
死ぬのは飛べない奴らのみってか
「ふざけんな!」
さっき言っただろうが!
“無謀に挑む勇気を持て”
勇気の王!お前の出番だぁー!
『まったくしょうがないね』
ドォン!!!!
全てが下に落ち潰れた、
だが傲慢の王は、微塵も油断はしていない、むしろ今までで一番の警戒をしていた。
かつての姿は無く見るも無惨な羽はボロボロ、力を使い切ったことを意味する白い髪だからこそ傲慢の王は、先手を取る
『最大火力、一等星・北極』
「はぁ、勇気ある行動に賞賛を」
その攻撃を素手で止める、俺の身体での顕現時間は、僅か十秒。
傲慢の王に向かって遥か離れた距離からデコピンをかまし傲慢の王が吹き飛ぶ
身体が、魔力体が、崩れていく傲慢な王は去り際に一言笑って
「化け物め」
その顔は、あまりに清々しいものだった
傲慢の王一回戦終わり!
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