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 1 ある王女の誕生会

ユーラリナ大陸の東にはゲッショウ王国と言う古くから続く大国がある。その国の西の海に小さな島があり、そこを治めるブリターニ王国はとても貧しい国だった。ゲッショウ王国国王には亡くなった第一王妃との間に一人娘がおり、第二王妃の間にも姫が二人と王子が二人いた。ブリターニ王国には三人の王子がいた。両国に国交はあったが、国の規模が違い過ぎて、ゲッショウ王国はブリターニ王国を対等とは見ていなかった。


ゲッショウ王国の第一王妃の姫の記念すべき12歳の誕生日に、周辺国の年頃の王族・高位貴族は全て招かれた。姫の婚約者を決めるため、と噂されたそれに、ブリターニ王国の第二王子アーサーも招かれていた。

そして、悲劇が起こった。


12歳の誕生日を迎える姫は、その名をカグヤと言った。


カグヤ姫は幼い頃に生母である第一王妃を失い、王女宮で乳母に育てられた。国王はカグヤを溺愛し欲しがるものは何でも買い与えたが、母を失い、忙しい父とは滅多に会えない幼い娘は、寂しさを降り積もらせていく。その寂しさを埋め為に、彼女は贅沢と甘いお菓子に走った。王女宮の誰も強く苦言を呈さず、ある意味、彼女をきちんと育てることを放棄した結果、カグヤ王女は見事に丸い体型持ちの絵に描いたような我儘な白豚王女になってしまった。


第二王妃は、夫が溺愛していた第一王妃の娘が、思慮の足りない醜い白豚になっていくことを知りながら放置した。むしろ、増長させたと言える。第二王妃の立場としては、殺さないだけマシ、とすら思っていた。彼女の娘たちとこれから生まれるだろう子供達の為に、そして自分の為に、この白豚王女を利用する。比較対象が王族として相応しくなければ、その分、彼女の子供たちの評価が上がる。

そうして、王女宮の侍女や衛兵たちを買収し、抵抗したものは解雇し、彼女を我儘白豚王女のままにする。カグヤ姫は世間から隔離され、甘いお菓子と甘い言葉だけを与えられた。最低限の教育しか与えなかったにもかかわらず、第二王妃の息のかかった教師は、何かにつけてカグヤをほめそやした。カグヤ姫を窘める常識ある者は次第に遠ざかり、おべっかを使う者ばかりが残った。王女の為の予算は、佞臣たちが喰いものとし、我儘、の上に贅沢、の悪評が重なる。


カグヤ姫が12歳の誕生日を迎える頃になって、国王は自分の怠慢を悟った。可愛い娘を手放したくないと伸ばし伸ばしにしていた為、12歳になっても婚約者は未定。王女宮で深窓の令嬢として育てたにも拘らず、カグヤの容姿と悪評は何故か社交界中に知れ渡っており、慌てて内々で婚約を打診しても国内の貴族令息は、身分の上下を問わず、“恐れ多い“の便利な一言で断ってきた。

ならば、と今回は諸外国から、年の釣り合いそうな高位貴族を招待しまくった。

古くからの大国だから、多少暗愚な君主が上に立ったとしても、その国の屋台骨が容易く崩れる事は無い。けれど、誰が見ても、不適格と思われる女王を擁立する事は無い。ならばせめて、優秀な夫に王配として国政を任せ、名ばかりでも女王でいればよい。そうして開かれた誕生会だった。

カグヤには金に糸目をつけず、上質な生地のドレスを何着も作らせた。勿論、その予算も佞臣たちの働きで、第二王妃の懐に入り、カグヤには悪意の込められたデザインの一着のみが届けられた。


未成年の少女の誕生会は、見事なバラの咲き誇る庭園を開放したガーデンパーティとして開催された。好天に恵まれ、集まった大勢の招待客の前に現れたカグヤ姫は、噂に違わず、見事な丸い体型をリボンだらけのピンクのドレスに身を包んでいた。高く結い上げた黒髪をこれでもかと飾り立て、少し動くとふうふうと息を荒げ、汗が滴っている。招待客は、一列に並んで、一通りの挨拶と祝いの言葉を述べたが、皆、声をかけられないよう、そそくさとその場を離れるのだった。


一方、第二王妃の産んだカグヤの妹に当たる二人の姫の周りには、貴公子の輪が出来ていた。二人とも、父王に似た金髪をふわふわと緩く巻いて、青空色の瞳は愛くるしく煌めいて、見るものをドギマギさせた。テーブルにおとなしく座っていても、彼女らと知己を得たい者達が、我先に、と話しかけに行き、その可愛らしさに心奪われていった。


『何なのこれは?』

主役であるにも拘らず、無視され放置されているカグヤ姫。父王は、我先にとやって来る各国の高位貴族の挨拶を受けるのに忙しい。お誕生日席に一人で座り、誰も話しかけてこないので、つい、食べ物に手がいってしまう。パーティ用に贅を尽くして作られた軽食やお菓子の数々は、とても美味しい。しかし・・・。


「ほら、ご覧になって。また、食べてらっしゃるわ。」

「本当に。ねえ、知ってらして、あの方のお部屋には鏡が無いらしいのですって。だからご自分の姿を見たことがないらしいのよ。」

「まああ、それで。知らないって、幸せなことですのねぇ。」


『聞こえてるわよ。鏡ぐらいあるわ。どこの家の子よ、全く礼儀がなって無いわ。パパに言って、むち打ちよ。』

こちらをチラチラ見ながら、聞こえる程度の小声で悪意を放つ令嬢達。国王に溺愛されている自分の悪口を言うなんて馬鹿なのかしら。ああ、でも、王女宮でも見かける侍女も侍従も知らんぷりで、声をかけても、お待ちください、と言うだけでそのまま向こうへ行ってしまう。どうして?いつもなら、満面の笑みでやって来るのに。

もう、嫌!

主役だからと我慢して座っていたけれど、大体、私が我慢する必要がどこにあるのかしら。

「やってられないわ!」

食べる物も食べたし、いいや、と、カグヤ姫は席を立った。

「あら、姫さま、どちらへ?」

散々、無視をしておいて、今更、何を言うのか。わざとらしい呼びかけに、「もう、帰る。」と宣言してカグヤ姫は自分の為であるはずのパーティ会場を後にした。

太った体はドシドシと地響きを立てる。頭に来ているから余計、力が籠って、世界に自分の足音しかしていないような気になる。


「カグヤの為のお誕生会なのに、なんで皆、カグヤを無視するのよ。カグヤの婚約者を決めるんでしょ。なんで、あの子たちの周りにばっかり行くのよ。パパは、絶対、カグヤを大切にしてくれる人が見つかるよ、なんて言ったけど。こんなみんなに馬鹿にされるパーティーなんて必要ないわ。」

本人はものすごい速さで泣きながら走っているつもりなのだが、元々、運動は苦手で何もしていない。少し走った(?)だけで、ゼーゼーと息が上がり、顔から首から滝のように汗が流れた。

「く、苦しい。何で、カグヤが、逃げ、なきゃ、いけないの?(ゼェゼェ)こんなの、間違ってる!!こんな世界、壊れちゃえ!皆、いなくなっちゃえばいいんだ。」


『いいねー。その願いをかなえてあげる。その代わり、僕をここから出して。』


いつの間にこんな所に来ていたのか、バラ園から外れ、生垣で作られた迷路の入り口にカグヤ姫は来ていた。不思議な声はその迷路の中から聞こえてくる。

招かれるように、カグヤ姫は迷路の中に一歩、踏み出した。


ーーーーーーーー


始まって早々ではあったが、ブリターニ王国第二王子のアーサーは、パーティに絶望していた。元々が、じっとしている事が苦手で、兄や弟王子の様に大人しく座っている事が出来ない性格だ。そんな貧乏王国の第二王子に課せられた使命は、大国の王女の婚約者になる事では無く、少しでも、支援を得られそうな伝手を作る事。ニコニコ笑って、良い印象を与えて、滅多に会う機会のない大国の貴族の子供達と友達になれ、と。初めて任せられた外交だ!と期待していただけ、落胆が大きかった。

主役の姫はブクブクとだらしなく太った上に、下品に飾り立てていて、一目見て嫌悪感を抱いた。

おまけに。

『どいつもこいつも俺より弱そうだ。』

産業に乏しいブリターニ王国では、外貨を稼ぐためには出稼ぎに出るしかない。最も有名で、ブリターニ王国の代名詞ともいえるのが、傭兵団だった。

ブリターニの国民は、言葉を話す前から、戦う事を教え込まれる。それは王族とて同じ事だ。アーサー王子は、戦士として優秀で、王子としては褒められたものでは無いのだろうが、将来は、傭兵団を率いる事を夢見ていた。そんな彼が興味を持つのは当然、強さで。そうなるとどうしても超大国の幼い姫の婚約者候補に求められているものとは異なる。それは、アーサーの望みとはかけ離れてしまっていた。


最初こそ、見たことも無い豪華な食事のあふれるテーブルに、目を奪われ、次々と口に入れては、感動していたのだが、気が付くと、遠巻きにされていた。品が無い、これだから貧乏は、等の悪口が聞こえてくる。

『そうだよ、何が悪い。』

ギロリと睨む。

アーサーは金髪碧眼の絵に描いたような美少年だ。但し、目つきが悪い。そんな彼に殺気を込めて睨まれて、普通の少年少女が怖がらないわけがない。

普通の国の普通の王侯貴族には、ブリターニの様な泥を啜って生き残った様な、そんな壮絶な過去を持つ王族はいないのだろう。だが、ブリターニ王国では、アーサーの祖父の代までは、そんな事が実際にあったのだ。


「殿下。」

表情の険しくなったアーサーを心配して、傍に控えていた護衛騎士が、そっと声をかけた。

「大丈夫だ。言いたい奴には言わせておけばいい。俺は、少しでもここで何かを得て国に帰らなきゃいけないんだから。

それにしても、やはり、ゲッショウ王国は凄いな、見た事も無い食材ばかりだ。それに・・・。」

そっと膝にかけているナプキンを握り込む。柔らかな手触りと完璧な白さ。ピカピカに磨かれた食器。美しく整えられた庭。開放された室内から聞こえてくる管弦楽団の演奏。

どれも子供の誕生会に供されるには信じがたい高級レベル、と言う事ぐらいは流石にアーサーにもわかる。


黙々と食べていれば、いつの間にか、お腹は一杯になる。けれど、全然嬉しくないのだ。満腹であっても幸せを感じない。

そんな事、想像してもいなかった。

腹いっぱいになれば幸せだと、思っていた。

頭に浮かぶのは、今も、きっと、国民と同じような薄いスープと固いパンを食べているであろう城にいる家族の事。

「はぁ。」

溜息をついて席を立つ。「少し、外交してくる。」

そう言いながら、足は笑いさざめく少年少女たちから遠ざかる。そんなアーサー王子から少し離れて、護衛は表情を消したまま付き従った。


ぶらぶらと歩いていると、大量の食べ物を無造作にワゴンに乗せて運んでいる召使が見えた。

「おい。」

気が付いたら声をかけていた。

「それ、を、どうするんだ?」

最初は招待客(高位貴族)に声をかけられ、恐縮していた召使だったが、下げた視線で、アーサーの履く靴を見て、おや、と顔を上げる。

招待客であっても、自国の貴族より質素な服装に、あまり重要な国からの客では無い、と判断したのだ。だからと言って、礼を失して良い訳では無いが、相手が子供である事も影響し、緊張が解ける。

「こちらは、お出ししてから結構な時間が経っておりますので、片付けるのでございます。」

「片付ける、って。」

「廃棄いたします。」

「!?」

ワゴンに乗せられている料理は、誰の手もついていない、出来立て、そのままで。

「は、い、き?」

「はい、我が国のパーティでは常にお客様に作りたてのお料理を供する事を誇りとしております。ですから、お出しして一時間も経ったものは全て、回収・廃棄しております。」

それが当然、とばかりに胸を張る召使に、アーサー王子は瞬間的に飛びついた。

「一時間!廃棄!食べ物を何だと思ってるんだ!」

「殿下!」

冷静に護衛騎士が、少年王子を取り押さえ、召使から引き剥がした。

「申し訳ない、行ってください。」

「は、はい。」

何が起こったのか全く分からないまま、ワゴンを押して召使は急ぎ足で去って行く。

「殿下。ゲッショウ王国と我が国は、違うのです。この国はこれが当たり前なのです。」

「ふざけるな!」

思い切り、護衛騎士を突き飛ばす。彼はびくともしなかったが、それでも、アーサーの気持ちを汲んで拘束を外す。

アーサーは駆け出した。


一本の大きな樫の木があった。一瞬も躊躇わず、アーサーはするすると登って行く。注意してみなければ、絶対見つからない高さにまで上り、アーサーはそこでやっと大きく息を吐いた。

大好きな祖母が自分の食べる分を笑顔で自分たち孫に分けていた事を、彼女が死んでから知った。どんどん痩せていき、枯れ木の様な細い手で幼い自分の髪を撫でながら、こんな国でごめんね、と涙をこぼしていた。祖母が何も口に出来なかった時、あの子供はバクバクと食べていたのだ。あの甘ったるいお菓子や豪華な食事を。ブクブクと太った醜い少女が祖母の仇のように思える。


「くそっ。」

泣くのは負けだ。

この場所は空に近く、風も気持ちが良いのに、ぶち壊しだ。見下ろすと、バラ園では色とりどりの衣装がまだ、ふらふらと移動しており、パーティは続いているようだった。反対方向に目をやると、緑の低木で作られた迷路の様な庭園が見えた。

「あれは、面白そうだ。」

ささくれた気持ちのまま、乱暴に樫の木を降りるとアーサーは迷路の庭園に向かって駆け出した。


アーサーは低木で作られた迷路を通路を無視して走り回った。所々に休憩できるようベンチや水飲み場、噴水や花壇などが用意されている。水を飲みにきていた鳥達を手折ってきた樫の枝で追い立てて、バシャバシャと水を撒き散らす。そうして暴れていると、少しは苛立っていた気持ちが治まってきた。

「あー、たのしー。パーティなんかより、ずっとおもしれー。」

本当は草の上にゴロンと転がりたかったが、一応は両親が気を使って手に入る中で最上の服を着せられている。さすがに泥だらけには出来ないか、とベンチに戻って横になった。


はぁ、と一息つくと、聞こえてくるのは戻ってきた鳥の小さな囀り。そして、

「にゃあ。」

ベンチから、地面にだらんと垂らしていた手の甲に、小さく暖かな毛並みが押しつけられた。

「あ!?」

驚いて、腕を引いてしまい、その拍子に擦り寄ってきていた子猫の頭を軽く殴ってしまう。子猫もびっくりして、とととっと走り去ると、がさっと生垣の中に飛び込んだ。

「あ、おい、待てよ。」

アーサーは慌てて飛び起きると、正装が汚れるのも気づかず、地面に膝をついて覗き込んだ。暗くなった幹の根本にらんらんと光る一組の目。

「おいで。」

これ以上警戒させないように、ゆっくりと腕を伸ばして、指を小さく揺らす。

興味が惹かれたように鼻をひくひくさせて、近寄ってくるのを、腕を少しずつ手元に引いて、子猫を呼び寄せる。無理なく両手が伸ばせる距離に近づいた時を狙って、アーサーは素早く、子猫を捕まえた。

「ふしゃー。」

「はいはい、怒らない。最初に寄ってきたのはお前だぞ。」

子供の両手に乗るくらいの小さな子猫は、頭や背中、しっぽに葉っぱをくっつけて、見ているだけでも愛らしいのに、毛を逆立てて威嚇してくる。それがまた可愛らしく、アーサーは柄にも無く、子猫に頬擦りしてしまった。

「しゃー。」

唸りながらも子猫は頭をぐりぐり擦り付けてきた。

「はは、お前、可愛いな。痩せて汚いけど。」「にゃ!」

力加減がわからず、多少乱暴に子猫から葉っぱを取っていく。時々、喉や耳の後ろをかいてやると、ごろごろと喉を鳴らすのが、また愛らしい。

スンスンとアーサーの胸ポケットの辺りを嗅いでいる。アーサーはお腹が減った時のためにと棒飴を数本、会場から持って来ていたことを思い出した。

「猫って飴舐めさせて良いのか?」

そう思いながらもなるべく色のどぎつくない一本を取り出し、ちょっと舐めてみる。いちごミルク味。いけそうな気がする。

子猫を下ろし、棒飴の包装を開くと、猫は嬉しそうにしっぽを揺らして舐め始めた。

その様子を愛しげに眺めながら、アーサーは後ずさる。

「ごめんな、国には連れて帰れないから・・・。」

泣き出しそうな表情で離れていく。

ふと子猫は舐めるのをやめて顔を上げた。離れていくアーサーをみて、目をまん丸にして「にゃぁ?」と鳴くと、少年の方にとととと走り出そうとして、

「え!?」

あっという間に空から降りてきた鳶に攫われた。

アーサーは慌てて、腰に刺していた木の棒を鳶に向かって投げつけると、攫われた子猫の後ろを猛ダッシュで追いかけた。


ーーーーーーーー

『こっちだよ、こっち。そう、そこの角を右。』

不思議な声に導かれてカグヤ姫がやってきたのは、迷路の庭園の突き当たり。急かされて、頑張って走ってみたものの途中から苦しくなって、おしゃれな靴ももうどこかに捨てて、歩くのがやっとになってまでやって来た。なのに、そこは行き止まり。

「何をやっているの?必死になって、馬鹿みたい。」

へなへなと崩れ落ちそうになった時、

『ねえ、もうちょっとだよ。その先なんだ。』と焦った声が急かした。

「その、先、って、行き、止まり、」息が整わず、上手く話せない。

『違うんだ、そう見えているだけで、道はあるんだよ、ねえ、早く!』

恐る恐る生垣に手を伸ばしたカグヤは触れるはずの木の葉を自分の指がすり抜けるのをみて、慌てて手を引き抜いた。

『ね、その木は幻影なんだよ。だから、道は続いてるんだ。早く来て、力が欲しいんでしょ。』

「わ、かった、わ。」

カグヤは最後の力を振り絞って、重い足を一歩前によろよろと進めた。

その時、カグヤの左側の木々がガサッと音を立てて、何かがすごい勢いで彼女にぶつかった。

「えっ?」「うわぁ!」

あっという間に二人と一匹と一羽は突き当たりの幻影の生垣の中に突っ込んで、消えた。



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