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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
第一章 公爵令嬢 ロウラン・デューク・ノヴェユール
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五話

さて、次は第二試験だ。次のは威力を確かめるらしい。リューザン先生が防御魔法をかけてるから全力でいいと言われた。良かった。今回も私はまた最後だ。また他の人のを見てることにした。

威力となると、王族のルパートは有利だ。王族の魔法は威力が高い。一方アゼルナは威力を出すのが苦手らしい。それでも彼女は平均より遥かに強い魔法を使った。いよいよ私の出番が来た。


「全力でいいんですよね。」


私はリューザン先生にそう聞いた。


「えぇ。防御魔法があるから、子供の使う魔法なら大丈夫よ。」

「良かったです。でも一応、後ろで見ててもらえますか?」

「えぇ。」


危ないからね。


龍炎隕石ドラゴンフレイムメテオ


直後、爆風が轟いた。あたりに砂埃が舞い、ようやく全員の目が使い物になるようになって、最初にみんなが見たのは溶けた後の地面と、大きなクレーターだった。サーザン先生に詰め寄られた。


「い、今のは一体・・・!?」

「全力で、と言われたので頑張りました。」

「ロウランさん、嘘は良く無いわ」


リューザン先生は私と目を合わせ優しくそう言った。嘘?どういうことだろう。


「怒らないから正直に言ってちょうだい?あなたは誰を雇ったの?」


雇う?ますます意味が分からない。


「あなたは、目立ちたくて強い魔法使いを雇った、そうでしょう?」

「あの、さっきから何を・・・」

「さあ、正直に言って?誰なの?」

「あれを使ったのは私です。」

「そう、認めないのね。残念だわ。こっちに来なさい。」


私は校長室らしき所に連れていかれた。中には銀髪碧眼のおじいちゃんがいた。


「あぁ、リューザン君か。校庭で何かあったのかい?随分とすごい魔法だったが・・・誰が?」

「まだ分かりません。この子に聞いてるんですけど、自分がやったと言い張ってて。」

「君があれを?」

「校長先生、子供の戯言なんか本気にしなくても」

「戯言という証拠がないだろう?」

「しかし子供があんな魔法できるわけが」


その言葉で、私はプツッとキレてしまった。


「さっきっから子供子供って、どうして言ってることをその一言で片付けるんですか?私があれをやったと言っていますよね!」

「見栄を張るのはいい加減にしなさい!」

「見栄じゃありません。事実です。」

「まだそんなことをー」

「ロウラン君、あれは何属性を使ったんだい?君がやったならわかるよね。」

「えぇ、火、土、闇の三つです。」

「デタラメを言わない!三属性なんて、使えるわけが・・・!」

「いや、彼女は事実を言っているよ。悪いねロウラン君、調べさせてもらったよ。」

「かまいません。それで、どこまで見れました(・・・・・)?」

「おそらく半分くらい。」

「それは素晴らしい。」

「君は、全ての属性を使えるんだね?」


校長の目がきらりとひかり、顔に真剣みがました。


「なるほど、そこまでは見れたんですね。」

「別室に移ろう。ここには多くの眼と耳がある。ついてきてくれ。」

「わかりました。」


私達は地下室に降りた。

校長先生は魔法の研究が大好きです。


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