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十七話
クソッ
一体なんだっていうんだ。
視界はぼやけ、体に力も入らない。
立っていることも難しい。
「おい!リアン!!」
崩れ落ちたリアンに向かって俺は叫んだが反応はなかった。
「クソが・・・・!」
限界だ。
俺はその場に倒れた。
気がつくとそこは見覚えのないところだった。
目を動かして周りを見た。殺風景な部屋、家具はなく石の壁に覆われている。
ゆっくりと体を起こす。辺りを見回すとすぐそこにアリアとリアンが転がっていた。
「おい、起きろ」
「んぅ・・・あれ、兄貴・・・?」
「いたた・・・」
部屋の隅を見ると男・・・スウェイ、だったか?もいる。
「チッ・・・おい、ここは?」
「兄貴、もうちょい優しく・・・いや、兄貴に言っても無駄か。」
「あ゛?」
そうは言っても、早く情報を得ないといけない。
ここはどこなのか。
二人は何者か。
目的は?
何故こんなところにいる?
手っ取り早く、関係者であろうこいつに話を聞きたい。
「あ、の・・・」
おずおずとスウェイが口を開いた。
「お願い、しま・・・す。どうか———」
———彼女を止めてください。




