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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
二章 冒険者リアン
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十二話

「とーちゃーく!!」

「おぉ、結構広いじゃねぇか。」

「他のダンジョンより綺麗だね!」


普段見るダンジョンは古臭・・・失礼、趣のある見た目をしていた。今にも壊れそうなくらいなものもあったくらいだ。

でもこのダンジョンはすごく綺麗だ。建物が傾いてないし壁にシミもない。なんなら庭すらある。

・・・いや、おかしくないか?汚れやらなんやらはともかくダンジョンに庭はないだろう?え?


「よーし!とっつにゅー!!」


ゼノはそう言いながら走って中に入って行った。

ちょ、危ないんじゃ・・・


「あのガキ、先行きやがって・・・!俺らも行くぞ!!」

「「はーい」」


とりあえずまぁ、入ったら分かるか。






おかしい


さっきから一度も敵に合わない。


歩いても歩いても景色に変化がないし。角を曲がって、進んで、曲がって、進んで、

もう方向感覚が狂いそうだ。



「ねぇ、なんかおかしくない?」

「ずっと同じところを回ってるような気も・・・」

「えー!全然敵いないじゃん!!つまんねぇ」

「おい、他の冒険者見かけたか?」

「・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」



見て、ない・・・気がする。うん。大変だ。見てない。

新しいダンジョンということで冒険者は集まっていたはずだ。事実入り口付近には人が集まっていた。

だというのにダンジョンに入ってから誰一人見ていない。

流石にまずいよな・・・



「どうしよ———」


ドガァッン


「はい?」



ヴォルクさんが唐突に剣で辺りを切り付け出した。

気が狂ったのか?



ガンッガンッ


「え・・・黒の兄さん狂った?だいじょぶそ?」


ガンッガンッガンッ



「・・・あった。」



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