八話
「それで?リアン?って誰だ?」
今回のことを一通り話した後、重い空気を変えるためか兄貴はそう言った。
「私の新しい仲間だよ。初のパーティーの戦闘で噂の新しいダンジョンとかちょうどいいかなって。」
「強いのか?そいつは。」
「まだ戦闘姿は見たことないけど、多分強いよ。」
全属性持ちだし・・・なんというか、立ち方に隙がないっていうか、兄貴みたいに、気軽に手ぇ出したらまずいだろうなっていう雰囲気?あるんだよね。魔法系なのかな?それとも物理?戦闘姿が楽しみだな。
「へぇ。・・・俺もついて行くわ。」
「ふーんそう・・・・って、え!?」
なんで兄貴が!?そりゃたしかに兄貴は強いし冒険者登録もしてる。でもさぁ、急についてくるだなんておかしくない!?
「え、なんで?貴族さまのほうの仕事はいいの?」
「まぁ、ちょっと・・・な。」
「ちょっとな、ってねぇ・・・行くのは明日、リアンさんがいいって言ったらいいけど・・・急に殴りかかるとかやめてね?大人しく、猫でもかぶっときなさい。」
「初対面のやつにいきなり殴りかかったりはしねぇよ。お前は俺をなんだと思ってんだ。」
なにって、そりゃあ・・・
「戦闘狂?」
「はぁあ!?」
「はは。冗談冗談、親愛なるオニイサマー。」
結構マジで、兄貴は戦闘狂だろ。
学園行って感想が強いやついたーって、まともな人間の台詞じゃないって。
あー不安すぎる。こんな変な兄貴リアンさんが見たらどう思うか・・・
やっぱり置いて行こうか・・・でも兄貴を止めるなんてことできないし・・・・
兄貴の猫被り技術をしんじるしかないか・・・




