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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
二章 冒険者リアン
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五話

「おいコラテメェ・・・どういうことだ?」


俺は思わず声を荒らげそう言った。

衛兵長のフォレンティアは言いにくそうに答えた。


ーリリーザ・バロン・オースウェンを解放するように命令がございました。



クソ

どうなっていやがる。

公爵家、侯爵家、伯爵家・・・名のある貴族の家々からあの女を解放しろと要求された。

あんなに多くの貴族から言われちまったら王家も否とは言えない。

・・・解放しなければクーデターを起こすとまで言われちゃあな。


「あ゛ークソッ!なんで貴族家どもは解放しろだなんて言いやがるんだ!!」


俺は壁を拳で殴った。

苛立ちを当てたかった。


コツコツコツ


誰か来たのか?

この足音・・・そこそこな集団だな。

一体誰だ?


「わたしぃ、怖くて夜も眠れなくてぇ。」


このウザったらしい声、あの女か。

忌々しい。何が怖いだ。

俺はそいつらに近寄ろうとした。


「お可哀想なリリーザ様。どうぞ私の家にお越しになって?」

「いいえ。どうぞ私の家に!必ずお守りしますわ!!」

「大丈夫ですわリリーザ様。私どもにお任せを!」


俺は思わず足を止めた。

この声・・・そこそこ高位の貴族令嬢じゃないか?

プライドが高くて男爵家なんかとは話さねぇって感じだったのに・・・なんだこの違和感は。


俺は近くの柱に身を隠した。


「嬉しいわ皆さん。私、皆さんだけが頼りなの。どうぞ私を助けてね?」


柱の影から見たそいつの顔は君が悪いほど笑顔で、それでいて死んだような暗い顔だった。


そいつはこっちを見てきた。思わず後ずさった。目に光はなく、暗く暗くドロリと濁っていた。

そいつはゆっくりと口を動かした。


ー次は、アナタ。






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