四話
「離せっつってんだろクソ野郎!!」
その乱暴な言葉遣いが少女の口から飛び出たと認識できたものはいなかっただろう。
最初は私も周りにいる誰かが言ったのかと思った。
やっぱり冒険者って皆口が悪いのかな。
てことはヴォルクさんも冒険者向き?いつか誘ってみようかな。
・・・そのいつかが、あるといいんだけど。
考えている間にも少女は荒くれ者の腕を掴んで捻り上げ地面にそいつを押さえつけた。
他の奴らはいつの間にか地に伏している。
うーん早いなぁ。
魔法職かと思っていたけど近接アタッカーかな。
だとしたらより都合がいいな。
少女は荒れくれ者の髪を掴み顔を上げさせた。
「今回は許してやる。だが、次またさっきみたいなことしてたら・・・・分かってるよなぁ?」
「は、はいぃぃぃいいい!!」
荒れくれ者たちは逃げるように去っていった。
「さすがだね。素晴らしかったよ。」
私はそう言って近寄った。
少女がこちらに気付き振り向いた。
「あ、さっきの・・・えっと、どうも。」
周りからの視線を感じる。
場所を変えたほうが良さそうだ。
「う、わぁ・・・私なんか絶対来ないようないいとこ・・・」
「早速だけど・・・君は鑑定スキルを持っているの?しかも、そこそこ高レベルかな?」
そこが一番気になるところだ。
スキルは大抵年齢を重ねるごとに力が増す。
彼女みたいな少女はよっぽど訓練しない限りここまで力は伸びないはず。
「あの、よく聞かれますけど、私のスキルはそんなにレベル高くないんです」
「・・・それは・・・」
「普通、低レベルスキルでこんなに効果でないんですよね。でもなんでか私、持ってるスキルがレベルより効果が高いみたいで・・・理由はよく分からないんです。神官様とかに聞いても分からないとしか言われなくて・・・すみません・・・。」
「謝らないでほしい。えっと・・・」
「アリアです。」
「アリアさん。まだスキルについては解明できていないことが多いですから。」
あぁ・・・でも、これはなかなか・・・
「興味深い・・・。」




