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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
二章 冒険者リアン
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side story  ~ノヴェユール家の会談~

婚約破棄騒動から2日後

ノヴェユール公爵邸に彼らは集まっていた。


「本当に、許せないね。」


ロウランの兄、フェイジ・デューク・ノヴェユール。

彼は口元に笑みを浮かべそう言った。しかし、その瞳には笑みは浮かんでいない。


「やっぱり、あの時、殺って、おけば・・・」


ロウランの弟、イルバ・デューク・ノヴェユール。

彼は淡々とそう言った。その声には殺意と怒りが滲んでいる。


「もう、二人とも落ち着いて。ロウちゃんがそれを望まなかったんでしょう?」


ロウランの母、ナトリア・デューク・ノヴェユール。

彼女はおっとりとした口調でそう言った。だが、この3人の中で一番怒りを滲ませているのは彼女だろう。


「それで?今日はなんのために私たちを集めたのかしら?」

「殿下から便りをいただいた。」


「いらないわ。」


ナトリアはあたりに冷気を放ちそう言った。

言葉には出さないがフェイジもイルバも同じ思いだった。


大事な大事なロウランを捨てたやつからの手紙など、誰が読むか、と。


「暖炉にでも焚べて燃やしてしまいなさい。目に入れる価値もないわ。」

「まったく、どの面下げて・・・」

「信じられない。あんなに、酷いこと、しておいて・・・。」


「禁忌魔術の使用痕跡が見受けられた。」


彼のその声は何故かひどく響いて彼らは口を閉ざした。

フェイジはガタンと音を立てて立ち、父に詰め寄った。


「それは一体どういう・・・いえ、それがロウにどう関係して・・・ロウに危険はあるのですか!?」

「使用したと思われるのはオースウェン男爵の娘・・・分かっているのはそれだけだ。」


「ハァ・・・。とりあえず・・・要観察ってとこかしら。」


ナトリアは憂鬱そうにそう呟いた。

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