三十話
しばらく投稿ができていなくてすみません。
俺は本当に、甘ったれた奴なんだと思う。
今から彼女に酷いことをするのは俺の方なのに。
俺は彼女に嫌われたくない。断って欲しい。失敗してくれ。そう思っている。
こんな自分が嫌になるな。
俺も、俺も彼女みたいに強ければ・・・なにか、違っていたのか?
言いたくない。でも、言わなければならない。
それが、それだけが、俺が彼女のためにできる唯一のことなのだから。
「・・・ロウラン・デューク・ノヴェユール公爵令嬢。俺はお前との婚約を破棄する!」
ロウランは驚いたような顔で俺を見た。
一瞬、俺の中に微かな希望が湧いてきた。
断ってくれるんじゃないか?そんなことはできないと言ってくれるんじゃないか?
でもその希望は簡単に崩れ去った。
「かしこまりました。」
「っ。」
そんなにあっさり・・・。
俺のことなんてどうとも思っていないのか?
婚約者になれて嬉しかったのは俺だけだったのか?
・・・あぁ、やっぱり俺は自分が大っ嫌いだ。
こんな身勝手な思いを抱くだなんて。最低だ。
「それでは失礼致します。」
「・・・あぁ・・・。」
行かないでくれ。
本当は婚約破棄なんてしたくなかったんだ。
振り向いてくれ。
もう一度、俺に、笑いかけてくれ。
俺は・・・身勝手だな。自分のことばっかりだ。
身勝手で、馬鹿で、最低な奴だ。
ごめん。ごめんロウラン。
こんなに身勝手な俺を、許して欲しいとは言わない。
どうか、どうかこれからは幸せになってくれ。
今まで、ごめん。ロウラン。
今回とても短いです。




