二十三話
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わ〜い!!
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「チッ。今日は妙に混んでやがる。」
「しばらくはこの状態でしょうね。どこか空いてる場所はないですかね。」
しばらく食堂内を歩き回っていると、ようやく席があいた。
私たちはそこに荷物を置き、注文をしに向かった。
「そういやぁお前、食堂には慣れてんのか?」
「よくきますよ。美味しいですし。」
「そいつは光栄だねえ。」
彼は料理人のベックさんだ。
身分を気にせず話してくれるのでありがたい。
「ベックさん、今日のおすすめは?」
「今日は大会の日だからね。特別メニューだよ。俺のおすすめはこれだね。東の果ての国の料理。ここいらじゃ見かけねぇ食材が多いが、最高の味だぜ!」
「じゃあ、それを。」
東の果ての国の料理か〜。一体どんなのなんだろう。
「主食を、多めか普通か少なめにできるけど、どうする?」
「少なめで。」
「あいよ。ところで嬢ちゃんはこの後の魔術部門の大会には出るのかい?」
「えぇ。」
それを聞いたベックさんは二カっと笑った。
「健闘を祈るぜ。」
「ありがと。」
貴族じゃない、純粋な言葉はとても嬉しい。
ここでの彼との会話は私の楽しみだ。
「そこのにいちゃんと嬢ちゃんはどうするんだい?」
「私も同じものを。少なめで。」
「俺も。主食は多めで。」
どうやら二人も同じものにするらしい。
「楽しみだね。」
「そうですね。」
「はい、お待ちどうさん。」
私たちは席に戻った。
どうやら隣の席の人が変わっていたらしい。
「じゃあ、食べますか。」
「だな。」
私が食べようとしたそのとき、隣から声をかけられた。
「呑気なものね。大会があるというのに、仲良く食事?余裕そうね。」
見てみるとそこにはリリィ・デューク・アースナー公爵令嬢がいた。
「あら、リリィ様。ごきげんよう。」
「残念だけど、あなたのせいでちっともごきげんじゃないわ。」
私は作り笑いをした。
ヴォルクさんからは後で薄気味悪りぃとか言われるんだろうな。
「残念ですけど、ちっとも心当たりがありませんわ。」
「化け物の癖に、私たちと同じ場で食事をするだなんて冗談じゃないわ。化け物はそれに相応しい場所で過ごしなさい!」
アゼルナとヴォルクさんが殺気を込めて彼女を睨んだ。
私が口を開いた、その時、
「喧嘩はやめてください!」
なぜか急にオースウェン嬢が話に割って入ってきた。
何人かの『お友達』をつれて。
ありえない。ご友人の何人かは男性、しかも婚約者がいる。
だというのにそいつら——その方達はオースウェン嬢を甘い視線で見守っている。
「リリィ様も、なんでそんな言い方するんですか!?お優しい方だと思っていたのに!!」
「ご、ごめんなさい。リリーザさん。でも、こいつが——」
「落ち着いてください、リリィ様。こんな方のために、あなたの時間を使う必要はありませんわ。だから、ね?」
「そう、ですわね。ごめんなさい、リリーザさん。気が昂ってしまって・・・。」
なんと驚くべきことにあのリリィ様が謝ったのだ。しかも、彼女が普段見下している下級貴族のオースウェン嬢に。これはおそらく・・・
もう、『魅了』されてそうだ。
「ロウラン様も、ことあるごとにリリィ様を挑発なさらないでくださいな。」
「えぇ、次回から、気をつけますわ。」
気をつけるだけで、なおすとは言ってないけどね。
「さ、リリィ様、私たち別の場所で食べましょ。」
「えぇ!」
彼女たちは移動しようと後ろを向いた。
しかし、オースウェン嬢は顔だけこちらを振り向いた。
そしてニヤリと笑い、口だけを動かしてこちらに何かを伝えようとした。
ーいつかあなたを破滅させてあげるー
あぁ、そう。あなたもやる気なのね。
私も怒っているの。
あなたが引き連れていた男性たちの婚約者、それは数少ない私の友人。
友人を侮辱されて、怒らないわけがないでしょう。
だから私も、全力であなたを迎え打ってあげる。




