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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
第一章 公爵令嬢 ロウラン・デューク・ノヴェユール
26/62

二十三話

アクセス数がユニークの方で2000人を超えました!

わ〜い!!

これからも頑張って小説を投稿します!よろしくお願いします!

「チッ。今日は妙に混んでやがる。」

「しばらくはこの状態でしょうね。どこか空いてる場所はないですかね。」


しばらく食堂内を歩き回っていると、ようやく席があいた。

私たちはそこに荷物を置き、注文をしに向かった。


「そういやぁお前、食堂には慣れてんのか?」

「よくきますよ。美味しいですし。」

「そいつは光栄だねえ。」


彼は料理人のベックさんだ。

身分を気にせず話してくれるのでありがたい。


「ベックさん、今日のおすすめは?」

「今日は大会の日だからね。特別メニューだよ。俺のおすすめはこれだね。東の果ての国の料理。ここいらじゃ見かけねぇ食材が多いが、最高の味だぜ!」

「じゃあ、それを。」


東の果ての国の料理か〜。一体どんなのなんだろう。


「主食を、多めか普通か少なめにできるけど、どうする?」

「少なめで。」

「あいよ。ところで嬢ちゃんはこの後の魔術部門の大会には出るのかい?」

「えぇ。」


それを聞いたベックさんは二カっと笑った。


「健闘を祈るぜ。」

「ありがと。」


貴族じゃない、純粋な言葉はとても嬉しい。

ここでの彼との会話は私の楽しみだ。


「そこのにいちゃんと嬢ちゃんはどうするんだい?」

「私も同じものを。少なめで。」

「俺も。主食は多めで。」


どうやら二人も同じものにするらしい。


「楽しみだね。」

「そうですね。」


「はい、お待ちどうさん。」


私たちは席に戻った。

どうやら隣の席の人が変わっていたらしい。


「じゃあ、食べますか。」

「だな。」


私が食べようとしたそのとき、隣から声をかけられた。


「呑気なものね。大会があるというのに、仲良く食事?余裕そうね。」


見てみるとそこにはリリィ・デューク・アースナー公爵令嬢がいた。


「あら、リリィ様。ごきげんよう。」

「残念だけど、あなたのせいでちっともごきげんじゃないわ。」


私は作り笑いをした。

ヴォルクさんからは後で薄気味悪りぃとか言われるんだろうな。


「残念ですけど、ちっとも心当たりがありませんわ。」

「化け物の癖に、私たちと同じ場で食事をするだなんて冗談じゃないわ。化け物はそれに相応しい場所で過ごしなさい!」


アゼルナとヴォルクさんが殺気を込めて彼女を睨んだ。

私が口を開いた、その時、


「喧嘩はやめてください!」


なぜか急にオースウェン嬢が話に割って入ってきた。

何人かの『お友達』をつれて。

ありえない。ご友人の何人かは男性、しかも婚約者がいる。

だというのにそいつら——その方達はオースウェン嬢を甘い視線で見守っている。


「リリィ様も、なんでそんな言い方するんですか!?お優しい方だと思っていたのに!!」

「ご、ごめんなさい。リリーザさん。でも、こいつが——」

「落ち着いてください、リリィ様。こんな方のために、あなたの時間を使う必要はありませんわ。だから、ね?」

「そう、ですわね。ごめんなさい、リリーザさん。気が昂ってしまって・・・。」


なんと驚くべきことにあのリリィ様が謝ったのだ。しかも、彼女が普段見下している下級貴族のオースウェン嬢に。これはおそらく・・・

もう、『魅了』されてそうだ。


「ロウラン様も、ことあるごとにリリィ様を挑発なさらないでくださいな。」

「えぇ、次回から、気をつけますわ。」


気をつけるだけで、なおすとは言ってないけどね。


「さ、リリィ様、私たち別の場所で食べましょ。」

「えぇ!」


彼女たちは移動しようと後ろを向いた。

しかし、オースウェン嬢は顔だけこちらを振り向いた。

そしてニヤリと笑い、口だけを動かしてこちらに何かを伝えようとした。


ーいつかあなたを破滅させてあげるー


あぁ、そう。あなたもやる気なのね。

私も怒っているの。

あなたが引き連れていた男性たちの婚約者、それは数少ない私の友人。

友人を侮辱されて、怒らないわけがないでしょう。

だから私も、全力であなたを迎え打ってあげる。

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