二十二話
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俺は試合会場で武器を持ち相手に向かって構えていた。
相手・・・ザナン・デューク・カストリスも同じように俺に向かって剣を構えている。
剣術の天才、ザナン・デューク・カストリス。
彼は深緑の髪をオールバックにして後ろで結び、明るい青緑の瞳をこちらに向けていた。
十五分ほど前に試合は始まった。
剣を打ち合い、相手を攻撃し、攻撃を防ぐ。
そんなことをずっと繰り返していた。
互角だった。
「(おもしれぇじゃねぇか。)」
俺はニヤリと口角を上げた。
相手も同じことを思ったのか頬は紅潮し口元が少しだけ笑っている。
勝ちてぇ。
久しぶりに心からそう思った。
俺は剣を構え直し鋭く突っ込んだ。
相手も剣を構え直し俺を迎え打とうと腕に力を込める。
剣同士がぶつかり合う、その瞬間、俺は相手の斜め後ろに滑り込んだ。そして相手に剣を突き刺そうとした。
相手は素早く後ろを振り向きそれを防いだ。
俺は左手にのみ力を込め反対の手で、2本一緒に持っていた剣の片方を持った。
そして相手に突きつける。
相手は剣をおろし、手を挙げ降参の意を示した。
「勝者ヴォルク・マーキス・サトライザー!!よって、今年の優勝者はヴォルク・マーキス・サトライザーです!!」
ワッと会場が沸いた
「君と戦うのは本当に楽しかったよ。」
「俺もだ。また一緒に戦おうぜ。」
「あぁ。」
俺たちは向き合い、笑った。
そしてそれぞれ出口へと向かった。
「お疲れ様でした、ヴォルクさん。素晴らしい戦いでしたね。」
「まぁな。午後は魔術部門じゃねぇか。準備しなくていいのかよ。」
そう言ったらそいつはクスリと笑った。
「今回の内容だと、私に準備は入りませんよ。」
「余裕だな。」
「得意分野ですから。」
「まぁ、頑張れや。」
「えぇ、あなたを退屈させないくらいには頑張りますよ。」
そいつはニヤリと笑いそう言った。
「魔術部門が始まるまで時間がありますし・・・どうでしょう、一緒に昼食でもとりませんか?」
「おぉ。」
俺たちは食堂へ向かった。
今回は短めです。
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