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公爵令嬢は普通になりたい  作者: 月乃夜
第一章 公爵令嬢 ロウラン・デューク・ノヴェユール
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十一話

目を開けたら、紫色の二つの目に覗き込まれていた。

「御機嫌よう、ヴォルク様。」

「っ!こ、ここは・・・?」

「医務室です。」

そう言いながらそいつ・・・ノヴェユール、だったか?は一枚の紙を取り出した。

「・・・は?」

そいつはニヤリと黒い笑みを浮かべた。

「請求書です。わたくし、今だけ学校長代理となりましたので、お払いいただけます?」

「あ゛?っんでお前が代理になれんの?お前も払う側じゃ・・・」

「わたくし、何も壊してはいませんよ?学校のものを破壊したのはあなただけです。」

っ!!そうだった・・・気がする。確かにこいつ、破壊系魔法は使ってなかったっけか・・・?

俺はもう一度請求書を見た。

「はぁあああ!?」

すげぇ額だ。マジかよ。

俺が内心焦っていると、そいつはニコニコしながら話し出した。

「いやぁ、凄い額ですよねぇ。あ、校長先生がおっしゃるにはお説教も兼ねて、だそうですよ?結構な額ですけど、払えます?」

「お、俺だけのじゃ無理。」

「ですよねぇ。貴族家当主ならともかく、御子息や御令嬢ですとこの額は厳しいですよねぇ。どうします?ヴァルノー侯爵に頼みます?それでもいいですけど。」

んだよこいつ。妙にニヤニヤしてやがる。

いや、それよりこの金額をどうするかだ。親父に頼んでもぜってぇ貸してくんねぇだろうし、俺だけじゃ絶対無理。

焦りまくっていたら、そいつがさっきより笑顔になった。満面の笑みっつうか・・・こう、ニタァってやつ。2歳年下なのにそう見えない。こっわ。

「借りるのは無理そうですよねぇ。そこで、なんですが。取引しません?」

「は?取引?」

「はい。私ですねぇ、できればあなたと仲良くしておきたいと思っていまして。ですから、こちらの条件さえのんでくれればお金、貸しますよ?」

「条件?」

そいつは急に真面目そうな顔になった。

「もし私が困るようなことがあったり何かあったとき、手を貸してください。」

まるで何かあることがわかってるみたいな言い方だ。つうか、条件てそれだけ?それだけでこの大金貸してくれんの?

「それだけですよ。条件。どうです?」

「つったて、親の金だろ?」

「いえ。私が自分で稼いだお金です。」

「は?お前が?稼ぐ?」

「稼ぎ方はまだ秘密で。そんなことより、どうしますか?この条件をのみますか?」

やっば。こいつほんとに年下なのかよ。ちょーぜつ怖いんだけど。つうか頷くしかねぇし。

俺は黙って頷いた。そしたらパァッと満面の笑みになった。

表情こわ・・・。

「良かったです!ありがとうございます。じゃあこれからもよろしくお願いします。先輩?」

最後の一言だけ黒い笑みでそいつはそう言った。なんか悪魔と契約した気分。

「それじゃあどうぞ。」

そいつは袋を取り出した。中には金貨が入っている。

ちょっと待て、今こいつどこから出した?バックは小さくて入んなそう。このサイズを入れられるような場所はどこにも・・・

「まさかお前、マジックバック持ちか?」

「ん〜、まぁそんなとこです。」

「お前、幾つの属性使えんの?」

そいつは少し考え込むようなそぶりを見せた。

「隠しておくのもなんですし、『ステータス・オープン』」

「あ?じゃあ俺も。『ステータスオープン』」

ステータスと唱えるだけなら自分にだけ見えて、オープンとつけたら周りの人にも見える。

「あぁ、なかなか素晴らしいステータスですね。」

俺は、自分のステータスにはまぁまぁ自信がある。

「火、光、それから風が少々。魔力も平均よりだいぶ多い。さすがですね。」

火属性が一番得意だ。火だけはLv10まで伸ばした。光はLv7、風はLv3だ。これからも伸びるだろうと言われた。

「やはり仲間に引き入れて正解でした。今の状態でこれならこれからもっと伸びるでしょうし・・・。」

なんか言ったみてぇだが小さすぎて聞き取れなかった。

俺は気にせずそいつのステータスに目をむけ、思わず叫んでしまった。

「な、なんだこりゃぁあああ!!」

防音結界を張っていたようで周りには聞こえていないみたいだが、それどころではない。目の前にいるやつのステータスはあり得ない数値だった。

「い、いじったのか?ステータス。」

「あぁ、それが事実ですよ。それにしても防音結界も張らずに大声出さないでください。今回は先に張っていたからよかったですけど・・・。」

「んなこたどーでもいい!こんなステータスあるわけ・・・!!」

「あるんですよ。疑うならあなたの特殊スキル、『真実眼(トールス・アイ)』で見ればいいじゃ無いですか。」

俺はこいつにスキルのことを言ったか?いいや、そんなこた言ってねぇ。じゃぁなんで知ってやがる。

「私のスキルですよ。お気になさらず。」

なんでこいつは心をよんだかのように言ってくるんだ!?

俺は目の前の人物が急に恐ろしくなった。

このステータスは事実だ。スキルで確かめた。でも普通、人間のステータスはこんなんじゃねぇ。このステータスは魔王と言われてもおかしくねぇほどだ。なんなんだよ、こいつ。

「仲間になったわけですし、言っておきましょうかね。私のスキルと、このステータスについて。あなたの疑問に思っていることも答えられる範囲でお話ししますよ。」

そう言ってそいつは話し始めた。

この世界には魔法もスキルもあります。

主人公は銀髪に紫の眼です。

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