プロローグ
はじめて書く小説なので、おかしな文や誤字脱字が多いと思います。すみません。
楽しんで読んでもらえると嬉しいです。
「ロウラン・デューク・ノヴェユール公爵令嬢、俺はお前との婚約を破棄する!」
学園の夜会で、私は王太子、『ルパート・エンペル・シャドネイル』にそう言われた。
5分くらいの間、彼は口を開けたり閉じたりして何かを話そうとしていた。何を言うかと思って待っていたが、まさか婚約破棄宣言だったとは。そんなにも迷うことだったのだろうか。
婚約破棄をすることは当たり前だと思っていた。私は彼が仲良くしていた『リリーザ・バロン・オースウェン』男爵令嬢に冷たくあたったのだから。彼女の大事にしていた髪飾り|(祖母の形見らしい)を壊してしまった時もあった。嫌われるのはしょうがないだろう。
「かしこまりました。」
そう言ったら彼はなぜか悲しそうな顔をした。どうして、そんな顔をしているのだろう。
「それでは失礼致します。」
「あぁ・・・。」
私は王宮を出て外の馬車に乗った。明日になったら、永年の夢だった冒険者登録をしよう。
王太子の婚約者の時はなることができなっかった。冒険者は王太子の婚約者に相応しく無いから。
ようやく夢を叶えられる。お父様には申し訳ないけど私に王太子の婚約者はあってない。
〜ルパートの目線〜
一目惚れだった。お披露目パーティーで彼女、ロウランに会った時に俺は彼女に見とれてしまった。
綺麗で、凛々しくてかっこいい彼女と婚約者になりたくて、俺は国王に我儘を言った。
彼女はいつも静かで無口だけど、話しかけたらきちんと聞いて答えてくれた。そこがまたいいと思った。
彼女はとても頭が良かった。学園での成績やテストはいつも一番。先生が知らないことまで知っている。俺は彼女の婚約者に相応しいよう、勉強も剣技も魔法も頑張って学んだ。そのおかげで、成績やテストの点数はいつも二位だった。俺はようやく彼女に相応しくなれた気がした。
でもあるとき俺は気が付いてしまった。彼女が嫌がらせを受けていることに。
王太子、一目惚れなのになぜ婚約破棄?
次回は過去のことを詳しく書こうと思います。