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後藤一家の事情  作者: 奈々篠 厳平
二章
9/50

~出会い~ 3

 琴華はマツを抱えて自宅に入った。

自宅は少し古びた3階建てのマンションで、3LDKと広い。

恐らく、開放的を求めているか、又は部屋ごとに用途別に区切りたいのか...。


琴華:着いたよ。

マツ:ふむ、ふんふむふん。他に暮らしてん人は居んのか。

琴華:いや、私は一人暮らしよ。広いから伸び伸び出来る!サイコーじゃない?

マツ:まぁなぁ。

琴華:あ!一寸(ちょっと)待っててね、何食べる?豚肉の生姜焼にする?

マツ:否、水一杯でいい。


それを聞いて琴華は台所に行き、水道水をコップに並々入れた。

マツは礼儀良く思わせたくってダイニングテーブルのチェアに座った。


琴華:おまたせ!水道水しかなかったんだけどいいかな?

マツ:大丈夫だ、問題ない。


マツは両手で持ち、

グビ...グビ...


マツ:はぁ^~、やっぱり人界のお水はうまいな。浄水処理がしっかりとしていて雑味がない。それでいてすっきりした潤いだ。

琴華:...そう言えば、一族から、その...破門てゆうか見放されて...こんなところにまで一人...いや一匹で行ってたんだろ。

マツ:そうだ、もう一族として認められなくなったんだ。

琴華:...。

マツ:?


琴華は何かを言いたそうにしてるか、何故かそれを口に出さず、(いや)それを言うべきか悩んでるのか。

琴華は悩んだ顔をしながら寝室に向かった。

そして顔だけを出して言った。


琴華:とにかく、暫くの間...んん...ずっと(ゆった)りしといて!後、歯ブラシ使って良いけど念入りに洗ってね、私も使うからっ!シャンプーとボディソープは...節約しといてねぇ...。


琴華はその後、ぐっすり寝込んでしまった。

マツは今更(なが)ら静かに宙返りをして人間に化けた。

そして台所でお水を汲み、3杯飲んだ。

マツはシンクに寄りかかり、物思いに(ふけ)ていた。

本当にここに居ていいのか、山に行って謝罪すべきか、そんな事(ばか)り脳内に回りに回った。

気付くとマツはシンク台所で居眠りしてしまった。

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