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後藤一家の事情  作者: 奈々篠 厳平
三章
17/50

~スクールライフ~ 6

 チャイムが鳴る、各教室から椅子を引き摺る音が一斉に響く。

ヒロトは今日も何が起きるか心配で心配で仕方なかった。

階段の踏み板を一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段、一段...と(ゆっく)りと足を入れた。

そして踊り場に着いて、辺りを見回した。

すると上の階に歌内と北野と羽村が居た。

そして矢庭に降りたと思えばヒロトを間近で見ていた。

ヒロトは思わず顰蹙(ひんしゅく)して重たい口を開いた。


ヒロト:ぼ...僕に、何か...用です...か。

北野:お前、チクったな?

ヒロト:...何の、こ、ことで、しょうか。

歌内:朝、貴様のジジィとババァ見掛けたんだよ!

北野:折角(せっかく)隠れて虐めていたのに...お前が精神崩壊しやがって、危うくバレるところだったんだよ。

羽村:ヒロト、北野と面会した際の約束を覚えているか?

ヒロト:...(ぼん)やりと。

北野:そう、なら“覚悟”は出来てるな?

ヒロト:...?


北野はヒロトの襟元を掴み、下り階段を背にさせて立たせた。


北野:教えたるよ...これが!俺たちの流儀(りゅうぎ)だ!!


そういって、ヒロトの腹を蹴り入れた。

ヒロトは真っ逆さまに浮いて、階段を激しく転げ落ちた。

そして踊り場で気を失った。

3人は階段を降りて其のまま学校を後にした。

と、北野が倒れているヒロトの耳元で囁いた。

「約束通り、お前らの正体を()らしたる。楽しみにしてろよ。」

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