表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後藤一家の事情  作者: 奈々篠 厳平
三章
12/50

~スクールライフ~ 1

 数年後、ふと気付けば、5兄弟に囲まれており毎日が大忙しである。

第一、公木の血を引いた子どもたちは化けるのが可能だった。

然し、化けの特訓は志学(しがく)を越してからと公木は(かたく)なに(こだわ)っていた。

何故なら、化けの種類が数多(あまた)にあるため性能を自ら調節できる年頃まで化けの発動行為である宙返りを禁じていた。

だが腕白(わんぱく)な子どもたちはそんな事など、(まさ)馬耳東風(ばじとうふう)で全員宙返りすれば化けることが出来るのを既に知っていたのだ。

けれど流石に見知らぬ人の前で行うのは控えており、外出時はずっと人間の姿か狸の姿で維持している。

 そして子どもたちは何時しか通学するようになり、公木と琴華は朝夕(ちょうせき)動悸(どうき)と隣り合わせするように帰りを待つようになってしまった。

子どもたちはそんな事を知らずに暢気に学校生活を日々楽しんでいる。

ハヤト、ヒロト、タンポポ、ユウタは通常学級に通っており、普通の人間に紛れ込んで勉学を一生懸命頑張ってたり、出来た友人と交わしたり遊んだりしている。

一方、キンジロウとヨモギは家で学習ドリルを必死に勉強して、琴華の家事の手伝いをしていた。

そして休日は公木も加わり方法や知識を共有していた。


ヨモギ:父さん、“あ”の払い部分が違うよ。

公木:やっべ。

キンジロウ:ウッソだろパパwwwwwwwバカじゃねぇwwプフォwwwww笑っちゃうぜwwwww

ヨモギ:キンジロウ!パパだって真剣なんだぞ!笑うな!

キンジロウ:ゴメフゥ...


公木は教育漢字を全て覚え、態々(わざわざ)片仮名に分解しなくとも書けるようになった。

平仮名も時折失敗する程度で何とかなる域に達していた。

仕事も順調で、周囲からも期待されて作業量が増えたものの難なくノルマをこなしていた。他の作業員は公木の正体など知らない、(ただ)の“やれば出来る中年男性の人間”と思って日頃接している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ