ゆるぎない夢
12
くそう、くそう!!マリスめ、俺め!!俺は壁を叩く
何故マリスが死ななくてはいけなかったのか、何故殺したのが俺だったのか
マリス…涙が沸く。虚しい叫び。うぉぉぉぉおおおおお!!俺が俺がマリスを殺したんだー!!
ちっくしょう!!俺は崩れ去り疲れで眠った。
光 光
光 暗闇 光
光 光
光の中心に闇があり俺はその闇に飲まれていく…この闇がマリスを殺したんだ
声が聞こえる。磨り減るような声で…
御剣よ…私の声が聞こえるか…聞こえたらうれしい…まだ、御剣君が生きている証拠
だからな…御剣君にはこれから下に下りて欲しいのだ。マリスのためにも
おお、すまん。マリスの名を出すのは卑怯だな。だが、許して欲しい私はマリス
の叔父だ。だからマリスの幸せを祈る代わりに、君の幸せを願うよ。
だから君に月滅剣を授けよう。基本的に月滅剣はマリスの墓標に飾ってある
月滅剣はマリスと君が共用するんだ。もし、月滅剣が必要なときは、天に向かって
好きな言葉を叫べばいい。
私が言いたいのはこれくらいだが理解してもらったかな。それでは私はこれで
すると、声がやみ、御剣は目を覚ます。
次の日。墓標には月滅剣とマリスの写真が飾られていた