御剣が貢ぐ剣
8
御剣『くっ…調子に乗って。いくらなんでも…俺は有段者なんだ。そんな簡単に
やられるか!!』
めまいがするが一瞬で気にしないようにした。
御剣『胴!!』
技を2回も出し隙だらけのマリスに胴をとろうとする。もちろん本気でだ
だが、御剣には剣気があっても殺気がなかった
御剣の一撃は軽くマリスにあしらわれてしまう
御剣『なんて俊敏性だ。化け物か!!』
その速さはまるで蜘蛛のようだ
御剣『とっておきは残しておきたいけどしかたない。くらえ!!』
俺はすばやい動きで面を2段打ちする。とっておきだ
マリスはそれを素手で受け止める
御剣『なっ』
マリスはその隙をついて俺の腹をひじ打ちする。
ぐふっ。口から血を吐き出す
御剣『まだだ、この程度で』
もしかしたら女だから負けたくないのかもしれない
でも、それでも戦っていてこんな充実した気分になれるだろうか
俺は月滅剣を極めてみせる
御剣『げ、月滅槍!!』
真似はしたものの技の切れは悪くまたもマリスに木刀をつかまれて
マリスに木刀を折られてしまう
御剣『だめだ…降参…』
そういう隙にマリスに思いっきり蹴られてしまう。彼女の細い足から
は想像もできない蹴りが俺の体に何回も打ち付けられる
御剣『何も気絶するまでうちつけることはないだろう…に』