マリスの魔法
タイトルにある一定の意味を持たせてるんですが、難しすぎて変なタイトルになることが多いです
3
御剣『質素だねー』
そこには何もない。生きるための最低限の道具しかない
御剣『マリスは女の子なのにお洒落とかしないのかい?』
御剣はマリスの外見が気になっていた。整った顔立ち凛とした表情に
マリスに一目ぼれしたのだ
マリスはきょとんとした表情でさっき倒した熊を下に下ろした
マリス『今日は熊なべだ』
マリスは案外天然なのかもしれない
御剣『熊なべって、食えるのか…そいつ』
マリス『美味しいぞ』
そうなのか…そんなことよりもマリスのいろんなことが知りたい
御剣『マリスは一人なのか?』
マリス『そうよ。昔は爺と一緒にいたけど今は一人』
ちりちりと音がしてもわっと焼き焦げた煙が立つ
目が熱くなり涙がこぼれる
御剣『うわっ、なんだ?熊が焼かれて…火事だー』
マリス『大丈夫。もうすぐ旨いものができあがる』
旨いものって…女の子の料理としたらどうかと思うが
その日はマリスの家に一晩おかせてもらった
マリスは剣術家らしく月滅剣という剣を操るらしい
しかし、俺はそれより何気に彼女の使った魔法のほうが気になっていた
次の日俺とマリスは何気に自分の世界のことを話し合っていた
いい雰囲気になっているかもしれない、マリスの表情も穏やかに見える
マリス『御剣。お前月滅剣を学んでみるつもりはないか?私はここを離れられ
ないがお前なら外の世界にも通じていけるだろう、それにおいて強くなることは
損じゃないと思うぞ』
俺は魔法がいいと言おうと思ったがやめた。マリスの意図はわからないが
月滅剣を覚えてみようと思った。その果てしない闇の鎖の運命に