プロローグ
初投稿です。
文がめちゃくちゃで申し訳ない…
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
その日は、一日中雨でとても不吉な日だったという。
こんな日に外を出歩く人はほとんどいないというのに、ある一人の女が村の近くの森へと入っていった。
女は手に小さな花束を持っており、森を進むその足には一切の迷いがなかった。
森を進んで行くと少し開けた場所にでた。
その場所の中央に一本の剣が刺さっており、女は近くまで行くと剣のそばに持ってきた花をそえると、何やら親しそうに話し出した。
もちろんその周りには誰もいないはずだが、その女はまるで誰かがそばにいるかのように楽しそうに話を続ける。
雨が降り続ける中、女は何かを一通り話し終えるとまた来た道を戻りだした。
森を抜けるすぐ手前ほどに差し掛かった時、女は雨の音に紛れる声を聞いた。
女は何か嫌な予感がして胸がざわついた。焦る気持ちを抑えながらも声のする方向へと足を進めると、雨に濡れる一人の赤子を見つけた。
最悪の事態でないことに一つ安堵したが、こんなところに生まれて間もない小さな子をこんな森の中に置いておくとはどういうことだ、と怒りを口にした。
辺りを見渡すが、この子の親らしき存在はすでになかった。
これからどうしようかと考えたが、小さな子供を一人で森に放置しておく訳にもいかずとりあえず村に連れて帰ることにした。
子供を抱えての移動は少し違和感を感じたが、この子が出会ってから一切泣かないことにも疑問を感じた。
村の入り口までたどり着くと、雨の日ということもありいつもの活気あふれる様子がなく少し寂しかった。
自分で言うのも変な話だが、この赤い髪のせいもあってか村ではよく目立つほうだ。
この村にやってきてまだ1年ほどだが、森から帰って来たりしたときは誰かしらには話しかけられるほどに村にも馴染んでいる。
家に着くと自分と赤子の雨でぐっしょりと濡れたからだを拭いた後、すぐに暖炉に火をともした。
「すぐに暖かくなるから」
なんて、赤子に言ってみたりしてこれからについて考える。
森の中で残しておく訳にもいかなかったとはいえ、これまで子供を育てたことはおろか結婚すらしていないというのに、こんな森で拾ってきた子供を育てる自信は全くない。
自分の無計画さは相変わらずだな、と自分で自分を笑った後
「なぁ、お前はこれからどうしたい?」
と聞いてみるも、赤子には分かるはずもなく、一人暖炉の前で頭を悩ませた。
夜になるころには一日中降り続いた雨もやみ、静けさだけが残った。私は「よしっ」と覚悟を決めると、ソファで寝かせてある赤子の方へと体を向け、赤子と目を合わせる。
赤子はただじっと私の目を見つめ返してきた。
「お前は今日からレイだ。誰が何と言おうと私の一人息子だ。」
そうやって言うと、今まで泣くことすらしなかった赤子が初めて笑った。
ありがとうございました。




