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1-9:さようなら

「……何でだよ? ……何で俺じゃなくてアイツなんだ? ブランの奴なんだ!?」

「何でって、私たちビジネスの関係だし」


ガトーレの奴、ズバッとジースの事を斬りやがった。

あいつ、俺はともかく女性陣とは仲良くやっているように見えてたし、信頼を裏切られる感じでこれは辛いだろ。

これなら、いっその事「嫌いだから」で突き放された方がまだマシだ。


「……わかった。もう何も言わないよ。二人で仲良くやるといい」

「そう。じゃあ話も終わったし、行きましょうブラン」

「行くって、何を勝手に」

「抜けるんでしょ? このパーティ」


まあ、そうだけどさあ。

ジースの奴、すっかり落胆しているが、俺の事を凄い形相で睨みつけてやがる。

飲み足りないが、とりあえずこの場からは離れた方がよさそうだ。


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