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1-7:ハーレムパーティのロリキャラ担当
パーティの魔法使いガトーレ。
年齢こそ知らないが、身長は低めというかぶっちゃけ子供にしか見えない少女。
──2メートルくらい身長がある俺とは対照的過ぎるし、不釣り合いだ。
そんな彼女が、俺を引き抜くとか言いやがる。
「ッツ……はあ!? お前がブランを引き抜く!?」
「だって仕方ないじゃない。ブランが抜けちゃったら、私たち一緒にいられなくなるし」
ガトーレの奴、その小さい体ながらにドヤ顔でとんでもない事言いやがった。
さっきまで怒っていたジースの奴はあっけに取られている。
いつもクールで比較的無表情なニンジャこそ呆れた顔をしているものの、ヒーラーと踊り子の奴ら必死で笑いを堪えているし。
まあ、俺はこのパーティ抜けるからいいんだが。
後腐れなくと思っていたのに、飛んだトバッチリだ。
って、そうじゃない。
ガトーレと組む云々だけは、とにかく否定しないと。
「いや、だから。俺、ガトーレと組むとかそういうつもり全くないんだが」
「ちょっと、元はと言えばブランがパーティ抜けるって言い出したせいなんだから、話に割り込まないでッ!」