6-7:新パーティ結成
……ん、もう朝か。
どうやら、あれからベッドに横になってすぐ眠ってしまったようだ。
夢じゃないよなあ……?
自分の体をまさぐってみるが変化はないし、あるべきものもある。
周りを見回すが、以前に借りていた部屋ではなく、昨日借りた新しい部屋だ。
「コンコンコン♪」
部屋の壁を叩く音が聞こえる。
いったい何処から……いや、ガトーレの部屋からか。
「ブラン起きた? 起きてるなら、朝ごはん食べに行こうよ」
「ああ、今起きたとこだ」
そうだった。
あんまりガトーレから離れると、魔法が解けるからダメなんだったな。
飯食いに行くにしても一緒か。
朝食を食べ、朝の諸々の用事を済ませた俺たちは、冒険者ギルドへとやってきた。
流石に一昨日みたいにジースたちと鉢合わせなんてのは勘弁してほしかったが、幸い今日はいなかった。
「ドラゴンの首、ここに届いていますよね? これが、私たち二人だけでドラゴンも倒せる証拠です」
「……驚いたな。まさか、ここまでやるとは」
「これで、私たちの実力、わかりましたよね? 約束通り、私とブランの二人パーティを認めてもらいますから」
「仕方ない。ここまでされたら認める他ない……か」
「へへっ、やったー」
流石に、第八階層のモンスターが倒せるとなれば、冒険者ギルドも俺たち二人認めざるを得ないようだ。
「しかし、これ第八階層のモンスターだろ? ドラゴンはその階層からしか出ないはずだし。この調子だと、ジースのパーティをあっさり追い抜かすんじゃないか?」
「ええ、そのつもりです」
「なるほど、その自信。つまり、ブランさんとガトーレ嬢ちゃんがあのパーティの主力だったわけか。こりゃあ、ジースの方は落ち目だな」
ギルドのおっさんがそう勘違いするのも仕方ないか。
確かに俺とガトーレは強くなったが、ジースの奴はあの能力だ。
俺たちが抜けた穴埋めに、新たに入れたメンバー次第で強くなるかもしれないし、油断はできない。
だがまあ、今は、二人でいけるところまで頑張るしかないか。




