6-2:そんなー
さっ、30分で切れる!?
ジースの奴がどうやったか分からないってのは、こういう事かよ畜生!
「そんな……せっかく元の姿に戻れたのに、30分しか持たないなんて……」
「あっ、あのね、ブラン。私と一緒にいる間はずっと男の姿を保っていられるから、安心して」
安心……できるのか?
それって、つまりは俺とガトーレは離れられないって事じゃねーか。
「いや、安心してって言われても、四六時中ずっと一緒ってわけには」
「大丈夫だよ。私たち同じパーティなんだし」
お、重ッ!
ガトーレ本人はそんな意識とかまったく無いんだろうけど、重いぞこれ。
「いやいやいやいや、寝る時とか流石に同じ部屋ってわけにもいかないだろ」
「えっ!? あっ、その、同じ建物内くらいの距離なら大丈夫だから。心配なら、隣の部屋空いてないか聞いてみる?」
なんだ、そこまで一緒でなくても大丈夫なのか。
だが、ガトーレから離れられない事には変わりない。
本当はガトーレと別れるはずだったのに、ジースの行動が裏目に出るとはな。
あいつが余計な事をしやがったばっかりに、これじゃあ意地でも一緒にいるしかないじゃねーか。
こうなりゃ、俺もガトーレと組む覚悟を……魔闘家として生きる覚悟を決めなければ。




