5-11:問題は意外な方法で解決するものです
ダンジョン探索を終え、その晩も俺たちは酒場で宴を開く事になった。
今度は、ルーチェの……とどのつまり女になった俺の歓迎会だそうだ。
「それじゃあ、ルーチェの加入を祝って乾杯!」
ジースが乾杯の音頭を取り、今日の宴も始まる。
「ジースさんの新技、凄かったです。あれなら、第八階層攻略の難所だったドラゴンも何とかなるかもです」
「ドラゴンに近づくのが大変だったけど、あれで吹き飛ばせるなら凄いかも」
「厄介なドラゴンのブレスは私の踊りで引き受けられるし、頼りにしているわよ、勇者様」
皆、今日のジースの技の事で盛り上がっているのか。
確かに、あの技の威力を強めればファイアドラゴンを倒せるのは昨日俺も実戦したが。
今の俺からすれば、そんな事のために女にされたのかと思うと、ジースの事が憎らしくて仕方ない。
そんな風に内心イラ立ちを覚えていると、不意にガトーレが耳元にささやいてきた。
「(ひそひそ) ねえ、ブラン。こっそり今から抜け出せない? 二人だけで話したい事があるの。今なら勇者くんたち話に夢中だからチャンス」
俺は無言のまま、ジースたちに気付かれない様に席を離れ、酒場の外に出た。
「上手く抜け出せたね」
「それで、話って何だガトーレ?」
「突然だけど、元の姿に戻りたいとは思わない?」
戻りたいに決まっている!
まさか……!?
「もしかして、男の姿に戻る方法を知っているのか!?」
「しーっ、声が大きいって。戻してあげるから、これから宿の私の部屋に来て」




