表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/101

5-10:勇者の力

ジースの奴め、俺の回復能力に気付いていたのか?

確かに、こういう系統の能力なら誰が持っていても、複数人が同じ能力を持っていても役に立つ。

怪我する事を前提とした突撃を行ったのも、つまりはそういう事。


「ああ、受けたダメージも回復したし大丈夫だ、ラウニー。新しい技も上手くいってよかった」


初めて見る技だと思ったが、やはり新技だったか。

にしても、ジースの奴何時の間にそんな事が出来る様になったんだ?

俺の通常攻撃も、あんな風にいい感じに上手く調整してぶちかませればなあ。


……そうか、アレは俺の通常攻撃と同じかもだ!

あの技も俺の通常攻撃と一緒で、魔力で攻撃力を増幅させているのかもしれない。


しかし、ジースはどうやって魔力を?

あいつに女性メンバーの能力を得る以外の何かが……ってそうじゃない!

ガトーレの能力起因で魔力を得ているのか。


俺はジースの能力を侮っていた。

パーティメンバーの能力、ましてや俺の能力なんて手に入れたところで実戦に活用できないと思っていたのになあ。

まさか、全員の能力を持つ事で、他のメンバーと協力する事なく自分一人で完結させるとは。


一人先頭で戦うことで、パーティの女の子たちを前線に出さずに守る。

ジースの性格に見合った勇者としての能力ってわけか。


くそっ、これじゃあ俺はますます元の姿に……男に戻れないじゃないか。

俺とガトーレの能力の合わせ技は、おそらくはジースの能力を完成させるための要。

手放すわけがない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ