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4-7:お約束のドラゴン

「嘘でしょ!? 幾ら第八階層って言っても、ここ入り口付近もいいとこなのに」

「理由なんて後から考えればいい! それより、今はこの窮地を何とかしないと!」


どうする?

急いで階段を駆け上がって逃げるか?

幸いにしてまだドラゴンの姿は見えていない。


俺はガトーレを背中に乗せたまま、急いで第七階層へ戻る階段まで向かった。

だが、俺たちはそこで想定できる最悪の状態を目の当たりにする。

ドラゴンが階段前を陣取っていて、退路が塞がれていたのだ。


「ファイアドラゴン! 昨日、六人がかりでやっと倒した相手なのに!」

「この位置だと逃げる事もできやしねえ! くそっ! やるしか……ないのか!!」


ドラゴン戦で一番厄介なのは、その口から吐き出される息……ブレス攻撃!

昨日はルベーヌが特殊な踊りでブレスを対処した上で、ジースの奴が必殺の一撃を与えてようやく倒せた相手だ。

しかも、その間俺が残りの攻撃を引き受けて隙を作った上でだ。


だが、今回はブレスを自分で避けなければならない。

しかも、ブレス以外にもドラゴンには爪や尻尾といった強力な近接攻撃がある。


「シィギャアアアアアアアアア!」


ファイアドラゴンが甲高い叫び声を上げ、炎のブレスが飛んできた。

迷っている暇はない。

これを避けつつ近づいて、何としても一撃入れないと。


俺はブレスを避けた後、ドラゴンが息を吐き終えた隙をついてドラゴンめがけて近づいた。

途中、尻尾から繰り出される攻撃を飛び越えて避け、ガトーレがドラゴンの顔に魔法攻撃を浴びせて更なるブレスを防いだ。

そして。


「うおおおおりゃああああああ」


俺は渾身の一撃をファイアドラゴンに叩き込んだ。

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