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堕天した天使の転生後  作者: 啄木鳥
3/3

第二話 「俺は面倒ごとに巻き込まれている」

「はぁ…」

俺は転校してきた金髪美少女 立花 光莉に裏切り者扱いされ、ただでさえ少ない友達が更に少なくなった。そろそろ体育祭やら、文化祭やらあるのにさぁ。このままじゃボッチにまっしぐら件についてww

もう、ツッコミする気力も失せてきた。


あれから立花に話しかけられることは無くなったけど、そっから進展がないんだよなぁ。まじでどうしよ…どうしよ…どうしよ…どうし…

「少し話がある。付き合え」

ご本人登場致しました〜。こういうのは立花が勘違いして『べ、別にそんな意味で言ったわけじゃないんだからね!?』みたいな感じになるはずなんだが、状況が状況だ。ふざけている場合ではない。

「で、どこに行けばいいんだ?」

俺は声をかっこよくして言った。え?かっこよくないって?…うるさい。

「校舎裏だ。こい」

こっわ。殺気で死にそうなんだけど。でも、ここは強気にいかなくちゃな。

せ〜の

「はい…」

俺は小声でそう答えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「話って何だ?最近お前のせいでボッチ気味になってるんだが」

「安心しろ。すぐ終わる」

安心?終わる?何言ってんだコイツ。


「へ?」

立花はいつのまにか金の槍を持っている。いったいどこから出したんだ?ちょっとカッコいい…

その槍を俺の顔の前に近づけてくる。

「はぁぁぁぁ……っっ!!!」

その槍が頭へ進んでくる。しかし、俺にはその槍がカスリもしなかった。


というより…

「何すんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「とぼける気か?貴様が刺される理由なんて決まってるだろう?」

「な、何の事だ?」

「そろそろ飽きれてきたぞ、いつまで誤魔化す気だ?ルシファーよ」

え、今ルシファーって言ったよな。確か鶴岡もそんな事言ってたような気がするな。立花もそういう痛い子なのかなぁ。

そういえば、今殺されそうなんだったわ。

とりあえず……逃げるっっっ!!!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここまでくれば大丈夫…なんて思っていない。これは単なる時間稼ぎにしか過ぎない。次見つかれば今度こそ、殺される気がする。

翼があったから、それなりに移動は速いはず。

まぁ、10分ぐらい稼げれば…

「時間切れのようだな、ルシファー。これで終わりだ」

もう一度、いや前より力のこもった槍が俺の体に近づく…

もう来ちゃったよ。やばい…死ぬ……っっ!!



「え?……お前?鶴岡か?」

俺の目の前には真っ黒な翼が生えた鶴岡が写っていた。

「なぜ、貴様がここにいる!?コイツを守る理由なんてないだろ!?」

「何度も言ってるじゃない、私は彼が好きだからよ。奏君はもう、ただの人間よ」


鶴岡が眼鏡かけてないし、普通に喋っているな。まぁ、そんな事はどうでもいいのだが、一体コイツらは何を言っているんだ?

「嘘をつけ!ヤツはサタンを殺したはずだ!?それに私も…」

「嘘じゃないわ、ルシファーはサタンに殺された。しかも、立花さん、いやミカエルのためにね」


「どういうことだ!?」

「彼が最後に受けた依頼は、貴方が知っている通りミカエル殺すこと。でもね、彼は依頼主をサタンだと特定し、城に乗り込んだけど、殺されてしまったんだ」

「じゃあ、なぜサタンはどこにいるんだ!?」

「多分、天界が誤った情報を立花さんに教えたんだと思います。立花さんが教えてもらった情報のサタンとルシファーの部分を逆にしてみてください。これで辻褄が合うはずです」

「……っっ!!」

立花 光莉はその場に泣き崩れた。

「泣かなくても、いいんですよ」

「葵さん………」


俺は口を開けて見ることしか出来なかった。

ところで、一体コイツらは何の話をしていたんだ。

俺にはさっぱり分からない。



とりあえず、進展があったってことでいいんだよな?


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