第4話 イーナカ・カッペー
僕は、ネッコカフェのある歓楽街を目指していた。
大通りから、横道に入り、さらに裏路地に入っていく。
日が沈みかけており、あたりは暗くなりはじめていた。
さすがに裏路地ともなると治安が悪い。
しかし、絡もうとしたヤカラ共は足を滑らせて転んだりしている。
転んだ拍子に持っていた剣がさやから抜けて吹っ飛び、他のヤカラに刺さったりしている。
それが原因で喧嘩が発生したりして、僕に絡む余裕なんてなくなっているようだ。
さすが僕の幸運値の高さ、きてるぜ。
僕は、目的地のネッコカフェに突入した。
キラキラのネオン輝く、とてもいい感じのネッコカフェだ。
「いらっしゃいニャ!お客さんネッコカフェはじめてかニャ!」
おおっと、これは受付の女の子ネコからしてかわいいぞ!
三毛猫のネッコ獣人で、なかなかのナイスバディだ。
人間の女の子に猫耳と猫しっぽをはやしたような猫のいいところだけを持ってきたような猫人間だ!
しかも、薄着で見えそうで見えないところがイイっ!
僕は、勃起した股間を隠蔽するために、急な腹痛に襲われたフリをして前かがみになった。
「はい、僕はネッコカフェはじめてなんです!」
僕はいかにも誠実そうな感じでそう答えた。
第一印象は大事だ。
「ネッコカフェでは、好きなネッコ獣人を指名して、一緒に飲んだりおっぱいもんだりできるのニャ!」
「本当ですか!」
「銀貨3枚ぽっきりニャ!本当だニャ!嘘じゃにゃいニャ!」
うおおっ!銀貨3枚でネッコ触り放題っ!
「お席にご案内しますニャ!」
僕は、席に案内された。
僕は元の世界で飼っていた、キジトラの長毛種のネッコを思い出した。
「黒っぽい毛でブランド物の首輪なんかつけてなくて、ストッキングなんか履いてる、そんなネッコさんいませんかね」
僕は、さっそく、僕好みの獣人を指名することにした。
「少々おまち下さいニャ!」
そういうと、三毛猫獣人は、下がって行った。
僕がしばらく待っていると、
「オラのどーごがなまっでんだ!いっでみろっでんだ!」
やかましい田舎者風の男の声が聞こえてきた。
白いランニングシャツにハーフパンツ、そして麦わら帽子。
いかにもいなかっぺという感じの男だ。
男はネッコカフェの造作をハンマーで殴って破壊するなどの大暴れをしている。
どうやらネッコカフェにどこぞの田舎者が迷い込んだようだ。
僕はカッコつけて田舎者を止めた。
「キミ、ネッコカフェで狼藉はやめたまえ!ネッコ達が不安がっているじゃないか!」
僕はそのようにカッコつけてビシっと言い切った。
「あんだぁ、デメェはど~ごのいながもんだぁ?」
さっそく僕に絡んできた。
しかし、僕には幸運チートがある。
こんな田舎者なんてイチコロのはずだ。
僕は念のために田舎者のステータスを閲覧した。
名前 イーナカ・カッペー
年齢 25
生命力 3000
魔法力 2500
レベル 255
腕力 ★
速度 SS
体力 ★
魔力 G
精神 G
幸運 A
総合戦闘力 SSS
スキル 悪魔王の加護
装備 トールハンマー 皮のこしまき
なにっ!
名前がそのままなのはいいとして、こいつは悪魔王の加護をうけているのかっ!
僕は悪魔王の加護に対してさらに鑑定を行った。
悪魔王の加護:悪魔王の加護は敵対者の神による加護を無効とする。
なにっ!
それでは、僕は幸運のチートなしで戦わないといけないということかっ!
イーナカは、僕ににじみよる。
「生きてるこたぁ奇跡だっぺ、今、その奇跡さぁ終わらせてやるっぺ!」
イーナカは、手に持ったトールハンマーを天に掲げると詠唱を始めた。
「オラァアンダとケーヤクをむすぶもんだっぺ、雷をづかざどる神だっぺ、ナンジのサバキを今ここに仰ぐッペッ!」
なぜか室内にもかかわらず、天の雷がトールハンマーに注ぎ、バチバチとスパークをはじめる。
イーナカは目にもとまらぬ速さでハンマーを僕の頭上に振り下ろした。
僕は、その速さに反応することができず、床の染みになった。
せめて、最後にネッコ獣人のおっぱいをもみたかった……。
人生にチートなんていうものが【本当はない】ことが分かっていると……
どうしてもチートを書けませんでした。
チートは諦めて被虐話でも書こうかな。