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第1話 異世界転移

次こそはきちんとしたチートで主人公がTUEE話を書いて見せる。

僕は、宮本高志みやもとたかし

僕は、容姿が極端に悪いわけでも良いわけでもない。

勉強もまあ普通だし、スポーツもまあ普通くらい。

しかし、僕の人生は、とにかく運が悪かった。


小学校では、クラスのいたずらっ子のいたずらの犯人が僕だということにされて、冤罪えんざいの被害にあった。

中学校時代は、好きな女の子の前で、ウンコを漏らすという失態を演じた。ウンコを漏らしたせいで、若干イジリの被害にもあってしまっていた。その後、なんとか頑張って、好きな子に告白するも、微妙な顔をされて、お友達でいましょうと言われてしまった。クソッ、漏らしイベントさえなければっ!

その後、ふられたショックで高校受験に向けて死ぬほど勉強した。そして、僕が住んでいる県で一番偏差値の高い高校を受験した。模試ではA判定を連発させていた。なのに、受験当日にインフルエンザに感染してしまい、40度の高熱の中受験した。強毒性のインフルエンザであったため、試験時間中の半分は下痢でトイレに籠っていた。1点足りずに落ちてしまった。

おかげ様で、相当偏差値の落ちるすべり止めの私立高校に行くことになってしまった。落ちるとは思っていなかったので、他にランクの高い高校を受験していなかったのだ。

ついこの間も、歩道を歩いていると、近所の暴走族、暴竜愚連隊ぼうりゅうぐれんたいの暴走車にはねられ、足を骨折した。

当然、ひき逃げされてしまったので、健康保険で普通に治療している。死ななかっただけまだマシだと思っている


僕が、いつも通り高校に通い授業を受けていた。

最近は運が悪いこともなく平穏な時間が過ぎていくと思っていた。

僕がぼけーっとしていると、怒声と共に一人の男が教室に飛び込んできた。


「いつもいつも僕ばかりいじめやがって、みんな死ねぇーー!」


「「「キャー」」」

「「「うわーっ」」」

「みんな逃げろーっ!」


こいつは、クラスで一番の【被虐者】だ。

いつもイジメの被害に遭っている。

ついにブチ切れたらしい。

手には、明らかに爆弾のようなものを持っている。


クソっ!僕はイジメには加担していなかった!

なのにこんな巻き添えのような形で死ぬのかっ!


足を骨折していた僕はちっとも逃げることができなかった。

なんて運が悪いんだっ!


「これは僕がインターネットで調べて作ったプラスチック爆弾だぁー!みんな吹っ飛べやーーー!」


【被虐者】はそういうと、爆弾を教室の真ん中に放り投げた。

そして、あたりは閃光と爆風に包まれた。


それからどれくらいの時間が経っただろうか。


僕は、光に包まれた空間にいた。

白い極薄の布切れを纏い、美しい金髪を腰までのばした、あり得ないくらい整った造形の神々しい女性が目の前にいた。


「私は、運命を司る女神。あなたは私の世界に転移することになりました」


「えっ!なぜですか?」


僕は、率直に尋ねた。


「あなたの世界の神が気紛れにより命を救うために逃がしたからです。私達の神の長と、あたなの世界の神との間で、あなたの世界からの難民を一定数受け入れる約束になっているのです」


よしっ!

僕は、なんとか死を逃れ、転移することができたようだ。

これは異世界転生だっ!一旗あげて故郷に錦を飾るぞっ!

僕がそのようなことを思っていると、


「あなたは以前の世界では不運の呪いに苛まれていたようね」


「本当ですか?」


僕は、そう聞き返した。

クソっ!

僕が不運だったのは、呪いのせいだったのか。


「転移先の世界は、元の世界と比較すれば、科学レベルは進んでいませんが、魔法もあり治安も乱れており、人の種類はさらに多様で、人属以外の種族である龍と魔族がそれぞれ覇権を争いあっている状態です」


女神はそのように説明した。


「その世界で僕たち地球人は生きていけるのですか」


女神は困ったような顔をしてこう言った。


「いえ、なかなか厳しいのが現状です。1年後に生存している確率は、およそ半分といったところなのです。仮に、生き残ったとしても、場合によっては奴隷にされたり、運が良くても労働者として生きたり、神の気紛れで神の加護や神の恩寵おんちょうを得ることができれば、勇者となることもできますが……」


「僕に、あなた様の加護をいただくことはできますか」


僕は遠慮がちにそう聞いた。


「だから、あなたの目の前に姿を見せているよ。私は、運命を司る女神。あなたに【運命神の恩寵】を与えます。私は、不幸で能力のない男の子を見ていると放っておけないのよ」


「ははぁー!ありがたく頂戴いたしますっ!」


僕は、女神様に心底感謝した。


「あなたの不運の呪いは消滅するわ。今まで不幸だった分、成功するといいわね。ところで、私の世界では、自分の能力値を確認できるのよ。念じてみて」


僕は、自分の能力値を確認したいと念じた。


名前  宮本高志

年齢  16

生命力 8

魔法力 2

レベル 1

腕力 F

速度 F

体力 E

魔力 G

精神 F

幸運 ★

総合戦闘力 F

スキル  運命神の恩寵 鑑定

状態異常 左足大腿骨骨折


おおっ、まるでゲームのような能力値が表示されたぞ。

左足大腿骨骨折、グッ、この表示を視たら急に足が痛みだした。


「それでは能力値の説明をするわね。まず、生命力、これがゼロになると死ぬか仮死状態になるわ。この世界の成人男性の平均値は12」


女神は能力値についての説明をはじめた。


「魔法力は、魔法を使うための活力。この世界の一般人の平均値は3ね」


さらに、女神は説明を続ける。


「腕力から幸運までは、上からSSSからGの10段階で示されるのよ。戦闘に関わらない人間の平均値はFよ。戦闘に関わる人間で最も多い層は、CからEの間くらいね。1段階の差があれば、その能力の単純な比較では勝負にならないわ。BからGまでに世の中の人属の99%が含まれるの。A表記は、才能がある人が弛まぬ鍛錬を重ねてたどり着けるかどうかといったところね」


「そして、AとSの間にはかなりの壁があるのよ。ここからは、S表記以上は人外の領域ね。神の加護や、龍神、魔族の王との取引をしたり、天才に分類される人間がたどり着ける領域よ」


女神は、笑顔を作って続ける。


「★表記は、その能力値について、【神の恩寵】を受けていることで到達できる表記ね。あなたは私の恩寵を受けているから、幸運に★表記がされているのよ。幸運はありとあらゆる行動の結果に作用する能力だわ」


「能力値は他人から覗き見ることができるのですか」


僕は女神様に質問した。


「通常はできないわ。できるのは、鑑定水晶という神の作った道具を使った場合ね。これは、ランクSのレアアイテムだから、所蔵しているのは国家、支配者に分類される層ね。または、鑑定のスキルを持った人間からは他人の能力値を視ることができるの。鑑定のスキルは、【神の恩寵】を受けた人間に与えられるのよ」


「【神の恩寵】については、鑑定水晶や鑑定を使っても見抜けない仕組みになっているのよ。【神の恩寵】を受けた人が誰であるかわかってしまえば、面倒なことになってしまうから」


なるほど。僕は納得した。

たしかに、【神の恩寵】などというとんでもスキルが見つかってしまえば、国から利用されたり、ろくでもないことが予測されるぞ。


「恩寵をありがとうございますっ!」


僕は、女神様にお礼をいった。


「あなたは人属の支配領域に転送させる、あなたの幸運を祈っているわ」


僕の意識は再び光に包まれた。

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